小説 | ナノ
異種恋愛コメディ
むかーしむかし、とある森のなかに不思議な動物たちがいました。
身体は人間に動物の耳や尻尾がついた姿で、言語や知能は人間並みの動物たち。
その動物たちのなかから二匹の動物を観察してみましょう。
湖で水を飲んでいる赤い毛色の山羊さんがいます。
手で水をすくい上げ、それを口に運びコクリと飲みます。
山羊さんが水を飲み落ち着いたところで森の奥からドドドドッと音がしました。
「チッ…」
山羊さんは舌打ちをし、その場で立ち上がると軽く足を曲げたり伸ばしたりし準備体操。
そして音の正体が現れました。
「ユーーーースタス屋ぁぁぁぁぁぁぁぁぁVv」
「こっのバカファルガーーーー!!!」
どうやら先程の音の正体は山羊さんにゾッコンラヴVvな兎さんだったようですね。
猛スピードで迫ってくる兎さんを山羊さんは自慢の瞬発力で回避しました。
「ユースタス屋!いい加減俺と交尾しろ!!」
「言い方が生々しいっ!!」
どうやら兎さんは山羊さんと交尾がしたい様子。
「大体なー!俺は山羊で、お前は兎だぞ!?」
「それがどうした?あぁ、お互い尻尾が可愛いって言いたいんだな」
「違う!!!!」
「心配しなくてもお前の尻尾のほうが可愛いぞ?」
「お、おぅ…サンキュって!ちがーーーーう!!!!」
兎さんの可愛い発言に少し頬を染めた山羊さんでしたが、すぐに我に返りました。
「俺たちは種族が違うんだぞ!?」
「だからなんだってんだ?」
「その…こ、交尾とかしたって…子どもが産めるわけないじゃんか…」
交尾という単語を言うのに顔を赤くし、恥ずかしがって口をもごもごさせて言う山羊さん。とても可愛いですね。
兎さんは山羊さんの言葉を聞いてぽかんとした後、山羊さんの両肩を掴みました。
「ユースタス屋は俺との子どもがほしいのか!?」
「え、い、いやちが…くない…」
兎さんの言葉に余計に顔を赤くする山羊さん。その様子に兎さんの心臓はキュゥゥゥンととなります。
「ユースタス屋…好きだぁぁぁぁぁVv」
「うわぁぁぁぁーー!!??」
兎さんは嬉しさのあまり山羊さんを押し倒し、肉食と化しました。
その後、山羊さんを兎さんとの間の子が…生まれるわけがありません。彼らは一応♂(オス)ですからね。
「そうだ!森の奥深くに性別を操れる魔女がいるからそいつに頼むぞ!」
「お、おう」
そして二匹は魔女に頼み、山羊さんの身体をメスにしてもらい、またもや兎さんは肉食化し、後に可愛らしい山羊の子どもと兎の子どもの双子が生まれましたとさ。
めでたしめでたし!
「おい、トラファルガー…」
「どうだ!超大作だろその絵本!!」
「どこがだ!しかも絵が生々しいわっ!!!」
「当たり前だ!俺とユースタス屋の情事を描くならこのぐらいリアルじゃないと!」
「リアルすぎてモザイクが総動員するわっっっ!!!!」
勿論その後絵本は燃やされましたとさ!
今度こそ、めでたしめでたし!
異種恋愛コメディ
(あぁぁぁぁ!俺とユースタス屋の恋愛自伝がぁぁぁぁ!!)
(フンッ)
+++END+++
祝!相互記念!!
ってなわけで、楼さんからのリクで兎ロー×山羊キッドくんを書かせてもらいました!
どうでしょう…変態なローさんになり内容がカオスすぎるんですがwwww
良ければお納めください!!
最後に…
楼たん!相互ありがとーーー!!゜∀゜*
これからもよろしくね^ω^*
楼さんのみお持ち帰りOKです!
霧咲
(2011.1.1)
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[mokuji]
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