水想花-suisoka-
キャラクター紹介

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主人公達

桜井 彩歌(さくらい あやか)

 藤館高校普通科の二年生の少女。四月生まれの十七歳で一人っ子。陽岡町生まれ陽岡町育ち陽岡町在住の陽岡っ子。陽岡町民ならではの穏やかな性格で、風任せな面が強い。自分がしっかりしなければという危機感もないわけではなく、やや空回り気味でいらぬおせっかいを焼いてしまうおっちょこちょいな場面も。
 低身長、童顔、子供っぽい口調と称され、挙句中学生と間違われる事が悩み。外撥ね癖のある焦げ茶色のセミロングの髪に、焦げ茶色の目。あまりにも普通すぎる成績と身体能力の中、少しだけ得意な事は歌う事ぐらい。
 七歳の頃に財布を落とし、探しているうちに自らも迷子になってしまった事があり、その際保護してくれた城条(当時三十三歳)と知り合う。理真里や啓司、城条の橋渡しに近い少女。城条の店は小さい頃からの常連。

幼馴染

山野 理真里(やまの りまり)

 藤館高校普通科の二年生の少女で、彩歌の親友で幼馴染でクラスメイト。席は右隣。三月生まれの十六歳で、ロングの黒髪はストレート。焦げ茶色の目で、現代版大和撫子と称してもいい美人でモデル体型。しかし笑い方が見た目にそぐわない三兄妹弟(きょうだい)の真ん中っ子。
 東京生まれで四歳頃まで都会で育ち、陽岡町に引っ越してきた。親戚に弁護士がおり、自身の家も若干お金持ち。現実主義な面が強く、ファンタジーやホラー、オカルトといったものは大嫌い。将来何になるかはまだ決めていないも、どの道にも進めるよう成績を常に高くキープ。彩歌や啓司の私塾先生のような一面も。
 城条とは彩歌繋がりで知り合ったが、大事な親友を取られた感が強くて城条にはやや剣呑な態度が目立つ。その割に啓司や彩歌の愚痴(心配が主なもの)を吐き出す相手にもなってもらっている。城条の美術のセンスを見て美術にのめりこんでいる、美術部の何番目かの期待の星。

伊川 啓司(いかわ けいじ)

 藤館高校普通科の二年生の少年で、彩歌と理真里の幼馴染かつクラスメイト。席は彩歌の左隣で、いつも彼女にちょっかいをかけたり、こっそり手助けしたりからかったりして楽しんでいる。九月生まれの十六歳。そこそこ身長が高く、やや短髪の黒髪に黒目で少し格好いい感じ(というより顔が整っている)。彩歌と同じく出生から現在に至るまで陽岡町で過ごしている。
 彩歌や理真里とは純粋に幼馴染止まりをしており、仲はいいほうではあるもそれ以上の進展が未だない。小学校の頃はサッカークラブメンバー、中学は空手部所属、高校になってからは柔道部員と、体を動かす事が大好きな根っからのスポーツマン。上に一人兄がいるが、現在その兄は一人暮らし中。城条とは彩歌繋がりで知り合い、中学の頃の家出先に城条の店を指定していたほどには好いている。けれど彩歌絡みの話を城条が持ち出すと若干不機嫌になるとかならないとか。
 美術も歌も主要五教科も壊滅的で、体育と技術だけは成績がいい。父親が建築業に携わっているため、将来自分もそっちなんだろうなぁという安直な考えだけを持っているアウトドア少年。ちなみに格闘系ゲームや戦闘があるゲームをやらせると半端なく強い(けれど文句が多い)。

彩歌の味方となるキャラクター達

城条 隆明(きじょう たかあき)

 喫茶店「トマトごった煮」の店長でたった一人の従業員。十月生まれの四十三歳で、日焼けした肌に茶髪茶色目のやや長身痩せ型な男性。彩歌達から胡散臭いおっちゃんで通っている。
 十年前彩歌が迷子になっていた所を保護し、腹を空かせていた彼女に料理を振舞ってくれるなどの子供好きで優しい一面も持っているが、店の管理や経営がかなりずぼら。客足もかなりまばらで赤字すれすれと、ダメ男を体現した独身男性。しかし料理や美術の腕はピカ一。
 中学を卒業してからはしばらく、バイトをしながらサンドアートなどに没頭していたとか。料理もバイトの流れで覚え、店を持つに至っている。一応三人以外にも客は来ている。一応。
 彩歌には懐かれ、理真里の絵の師匠でもあり、啓司からは(身長とか彩歌絡みとかで)やや目の敵にされている男性。一応鳥取県出身らしい。

狩谷 弘輝(かりや こうき)

 九州北部の方言(どうも福岡以西)全開の訛りに訛った青年。度々彩歌と出会っては少し話して別れる程度だったが、彩歌が追う女性と対峙している現場を彼女に見られ、助ける羽目に。
 割とさっぱりした感じに切った茶髪は地毛ではなく染めたもの。獣のように鋭い茶髪のつり目がやや怖く映るが、かなり素直な印象の十九歳。主義一貫でやや考えが古く(?)、若干昭和思考な所も。
 火を操る能力を持ち、自身を火錬の御子(ひれんのみこ)と称す。その力が数年前発現したために地元から離れ、逃げてきたという家出青年。その家出の際姉が追いかけてきたが、工事中の道路から転落したと知り、彩歌が女性に崖から落とされたその光景でフラッシュバックを起こし、助けたという。

キーキャラクター

水想の巫女(すいそうのみこ)

 水を操る、彩歌が見た外人女性の異名。弘輝が火であるのに対し水を操るからか、彩歌が見かける度に水で何かを作り出している様子。冷徹で瞳に生気はなく、けれど生きる事を諦めて死を望むような顔をしていない女性。シルバーブロンドの髪に藍色の目が特徴的。
 裾がほつれたノースリーブで水色のワンピースを着ている。どうやら弘輝とは敵対している様子。


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