未知との遭遇
未知との遭遇
1/2
これは某日朝礼のときのことだった
わたくし、1-B 手島優は、男子バスケットボール部雑用係としてーーー
正々堂々とーー部員全員をゴリマッチョにすることをーーー
誓いまーーーーす!!!
「ななな何が起きた!?」
「編集長、興奮しすぎだよ」
「興奮なんてしてねぇよ!」
変な宣言のあと、屋上から火神が怒った
どうやらバスケ部恒例の行事らしい
「何やっとるんだ手島!あとで職員室まで課題を取りに来なさい!」
『え゛っ!?なんでですか!屋上の人達も共犯ですよね!?』
あの人を見たとき、またかと思った
でも、そうじゃなかった
どんっ
『あ、すいません!・・・大丈夫ですか?』
「あ、あの大丈夫・・・です」
なんだこの状況
「蕗依、いつまで抱えられてるつもり?」
「あ、すいません」
『いえいえ、足とか捻ってませんか?』
「大丈夫よ!蕗依はこんなんじゃケガしないからね」
「それヒドくない?編集長」
先輩のとこに行くから、とその人は手を振ってその場を去っていった
今まで見てきた女が最悪すぎたからあの人、手島さんも同じだと思い込んでいた
でも、その考えは間違ってた
「ねぇ、編集長・・・・手島さんって」
「何々?またあんたの観察対象?」
「違うよ。それに、手島さん観察しててもなにも出なさそうだし
どーせ見るならA組の子見てたい」
「ふーん。ま、いいけどね」
モブは大人しくヒロイン観察をする
もしモブである私に被害が及ぶようなら対策をとる
でも、手島さんとは良好な関係が築けそう
Next→おまけ・あとがき