見慣れた
見慣れた
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何で私は体育館にいるんだろう。……偶然、体育館に行ったらバスケしてた男子がいたんだ。じっと見てたらすることになったんだった。
彼らがバスケ部だってこと知ってるのに体育館に行ったからか。
「崎村！ パス！」
「ちょっ、黄瀬!?」
急にパスされても私は立ち尽くす。
「どうすればいいの？」
「パスかドリブル！」
「え？」
そんなこと言われても見渡してもマークされている人ばかりだった。でも、一人だけマークから外されてる人がいた。
とりあえず、その人にパスすると青峰に渡った。そのままシュートを決めていた。
「……うわ」
「ナイスパス！ 崎村」
「よく黒子がいることに気づいたな」
「普通に見付けたけど……。それより、青峰って凄いんだね」
「は？」
「フォーム、綺麗だった」
バスケには興味ない。けど、青峰に少し、興味を持った。彼がバスケをしている姿は見慣れているのに。
見慣れた
（いつの間にか好きになっていた）
（この景色）
××