祝われる人のいない誕生日
祝われる人のいない誕生日
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1月11日は母さんの誕生日

もうこの世には居ない母さんの

誰にも知られないまま過ぎる





祝われる人のいない誕生日






「かーずき」

「何だ」

「買い物行こう?」

「まだ昼じゃ……」

「いーから」



俺は弥野に腕を引っ張られて外に出ることになった。










「何買うんだ?」

「ヒミツ」

「何だよ、それ」

「いいから、一騎は荷物持ちをする!」



自分だって力あるくせに。



「何か言った?」

「別に」

「見たらわかるよ」



小麦粉にクリーム、卵などを買う弥野。

買い物を済ませると家に帰った。
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