見てしまった。


連休中。井上兄からもらったタダ券でカレスーランドに遊びに来た井上君と渉。
夜の目玉イベントであるメインストリート・エレクトリカル・アニキ・パレードで盛り上がる中、前方に見慣れた二人を発見。


「なあ、井上。あれって…佐田ちゃんと桐島くんじゃね?」
「あー、来てたんだ。佐田ちゃんにしては珍しく、頑張って肩まで抱いちゃって」
「え?あの二人ってそうなのか!?お前知って…」
「この間知ったけど、誰かに話すようなことじゃねーしさ」
「…ふーん」


「すごい!キラキラしてキレイですね、佐田先生!」
「うん。でも…桐島くんの方がキレイだ」
「なっ、何を言ってるんですかっ。恥ずかしいことを言わないで下さい!」
「そうやって照れてる顔も、可愛いよ」
「佐田先生っ」


「……」
「……」
「何だよ今の。こっちが恥ずかしいっつーの」
「うわ、桐島くんが溶けてる」
「佐田ちゃんって、あーいうコトを言っても普通に似合っちゃうから凄いよな」
「松崎の方がキ、キレイだ」
「自分で身もだえしながら言うなよ。全っ然似合ってねーし!」
「何か言ってて鳥肌立った…!」


デート中の放課後コンビを発見してしまった井上君と渉。
その後しばらく、佐田先生の顔を見るだけで恥ずかしい口説き文句を思い出して赤くなる日々が続くのでした。



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