優しさ


「おーい、大丈夫?」


体調悪いと机に突っ伏していると、
栄口くんが心配そうに覗き込んできた


「うん、何とかね」
「あんま、無理すんなよー」


にっこりと笑うと、あたしの
頭をポンと撫でる


「ありがとう」
「いえいえ、辛かったら言えよ」


栄口くんの言葉に笑みがこぼれる
体調が悪くてへにゃりと変な笑い方で
気持ち悪いかもしれないけど、
嬉しいから気にしない!


「じゃ、帰りは送って行くからな」
「え!そんな悪いって」


心配してくれるだけでも嬉しいのに、
家まで送ってくれるなんて・・・
心臓がもたないよ


「いーから、病人は大人しく送られなさい」
「はい」


栄口くんの真剣な表情に
思わずどきっとした



優しさ


(栄口くんは優しすぎるよ)
(優しくするのはお前だけ)

20100411.


ハナショウブ
花言葉:優しさ











「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -