情熱と愛


「三橋!!!寝るんじゃねえ!!」
「は!あ・・・べくん・・・」


部室に飲み物を取りに行った
三橋君がなかなか戻らないと
阿部が部室に入ったとたん怒声が
グラウンド中に響き渡り、わたし含む
みんながビクっと肩を震わせた。


「阿部はいつも怒ってんなあ」
「折角キモチー!感じに部活終わったのになー!」
「ま、俺は慣れたけど。」


なんて9組の泉くんと田島くんの会話に
ただただ苦笑する私は、その会話に参加する。


「でも、阿部君はいつも怒ってる感じはしないよ?」
「へえ、マネジもちゃんとみてるんだなあ」


にやにやしながら泉君がいやーな目線を送ってくる。
内心ドキドキしていた。相変わらず泉君はどこか鋭い。
下手に話すと阿部くんへのキモチがバレてしまいそう。


「私はマネジなんだもの、みんなのことしっかり見ないと、ね!」
「へー!お前えらいな!」
「で?お前の目にはどう見えてんだ?」


泉くんがさらに深く突っ込んできた。


「わ、私には野球に対する情熱と愛を感じる」
「ほおー」
「へえー」

言ってしまったあとに気づく
私はもの凄く恥ずかしいことを言ったことに。
そして、私のすぐ後ろに阿部くんが顔を真っ赤
にして突っ立っていたことを翌日二人から聞いた。



情熱


(背中から全身に伝わる熱にただ立ち尽くす)
(話しかけるタイミング失っちまった。)

20130727.

阿部隆也のイメージカラー赤
赤のイメージ
情熱、愛、強い、怒り










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