風鈴

ちりん

風が吹くたびに可愛い音がなるこうやって
縁側に座って聞くのがいいんだよね

今、勇人と私は縁側にすわって
まったりのんびりしている


「ホント気持ちいいねーここ」
「でしょ、お昼寝も最高なんだよ」


ごろんと寝転がる
隣に座ってる勇人は気持ち良さそうに
目を閉じて風鈴の音を聞いてる

わたしも勇人と同じように
目を閉じると風鈴の音を聞く

夏の暑さをふんわりと消してくれる
おまけに眠気がついてくる


「ふあ」
「・・・ふあ」


目を閉じていた勇人があくびをすると
私もつられてあくびが出ると移ったねと笑った


「俺も寝転がろっと」
「・・・!」


んーと伸びをして寝転がる勇人を見ると
意外と距離が近いことにびっくりする

勇人を盗み見るとすでに目を
閉じて寝ているように見えた

しばらく目が離せなくて
じっと見つめていると


「そんなに見られると落ち着かないよ。」


さっきまで目を閉じていた勇人が
少し頬を染めてにこにこしていた


「寝てたんじゃ」「寝ようと思ったけどね」


でもあんなに見つめられたら
恥ずかしくて寝れないよ

そう言われると私ってば
すっごい恥ずかしいことしてたんだ!
同時に顔が熱くなった


「ぷっ」
「え!な、なに?!」
「顔真っ赤すぎ」
「もうっ」
「いや、可愛いなって」


そんなこと言われたら
寝るどころじゃないって

むくっと起き上がると
私の顔の熱を冷ますかの
ように風鈴が鳴った



風鈴


(勇人のせいで)
(熱いよ!)

20100801.










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