12※大好きな人に捧げた
ローの泊まっている宿に着いた二人。
(すごい。私が借りてる部屋の倍はあるなあ。綺麗だし。さすが船長。)
お互い交代にシャワーを浴びる。
クーラが先に浴び、バスローブを着て、ベッドに座っていた。
クーラは勿論経験がないので、緊張と不安を隠せず、何度も深呼吸する。
(経験ないとか言ったら、冷めるよね……でも何したら良いのかなんてわかんない!)
「……オイ、何ぶつぶつ言ってる。」
ローの言葉にクーラは我に帰る。
「い、いえ、何もないわ」
後からシャワーを浴びたローは腰にタオルを巻いて現れた。前より割れた腹筋に厚い胸板に思わずクーラは釘付けになる。
「かっこいい……」
思わず本音が漏れる。
「そりゃどうも。大体怖がれるけどな。」
(入れ墨か。見慣れてたからなあ。あ、何か増えてる気がする。)
「素敵じゃない。ハートの入れ墨。」
「変わった女だな。」
ローはベッドの隣に座り、クーラの肩を抱くと、そのままベッドに押し倒した。
「イヴ。」そう言うとローはクーラの首もとにキスを落とす。
ちゅっ……ちゅっ……と何度か首もとから耳にかけて軽くキスをすると、一度離れて見つめ合う。
ローの今まで見たことない男の顔に、クーラの目は恍惚に細まる。
(こんな男らしい表情、見たことない。かっこいい……)
次は、唇と唇が重なりあう。
「んっ……」
舌を浸入させようとするロー。
(えっ!?いきなりなの!?)
クーラは驚き唇を離してしまう。
「……どうした、嫌か。」
「ち、違うの!その、思ってたよりあなたが魅力的だから……」
「ほォ。おれくらいの男ならいくらでも落としてきたような顔してるがな。……それか、これも計算の内か。」
「もう……違うわよ。」
ローは再びキスをし、今度はクーラもローの舌を受け入れた。
どうやっていいのか分からないながらも、ローがリードする形でお互いの舌が交わる。
「んっ……んっ……はっ……っ」
ローはキスを続けながらバスローブを脱がし、クーラの上半身をあらわにする。
クーラの胸を優しく揉んだり、尖端を刺激する。
「んっ……ふぁっ……」
キスをやめるとローは片手で片方の胸を揉みながら、もう片方の尖端を舐めたり吸ったりする。
「あっ……やっ……あぁっ……」
ローは一旦体を離すと下着に手をかけするすると脱がし、足を開き、あらわになったそこに触れた。
「すげェ濡れてんな。」
クーラは思わず顔を赤らめた。
ローは中指を奥まで挿れるとクーラは痛みを感じ、顔をしかめた。
「んっ!」
(指一本なのに痛いの!?)
それに気付いたローは指を抜いた。
「……お前、処女なのか。」
クーラはもう誤魔化すことはできないと感じ、静かに頷いた。
(もうだめだ……)
「……驚いたな。お前程の女が処女だとは。だからあまりキスも上手くなかったのか。」
「……幻滅した?」
クーラは落胆の表情を見せる。
「……逆だ、興奮する。だが、初めての男が行きずりの男で良いのか?」
「え、いいの?幻滅されるかと思った。……あなたはすごく魅力的だから、私の初めてを奪うのに相応しいと思うわ。」
予想外の答えにクーラは表情は喜びに変わる。
(でも、行きずり、か。)
「お前、会ったときは男を知り尽くしてそうな態度だったのにな。おれも、思ったより魅力的に感じてる。」
ローはにやりと、クーラはふふっと笑った。
そしてローは、再びクーラの足を開き、顔を埋める。
ぺちゃぺちゃと音を立てて、ローはそこを丁寧に舐める。
「あ、あっ……そこ……やっ……ああっ……!」
暫く続けると、舐めながら中指を挿入し始めた。
(あ、さっきより、痛くないかも……!)
「んっ……あんっ!ああ……ローの……ゆび……がっ……!」
「今度はちゃんと奥まで入ったな。痛くないか?」
「大丈夫……っ」
「少し動かすからな」
と、ローは中指を軽く出し入れし始めた。
「あっ、あっ、あっ、あんっ、んっ……!ろぉ……気持ちいい……っ!もっと激しく……っ、してっ」
「オイオイ、もうよがるのか。変態の素質はありそうだな。」
言うと、指を2本に増やし、再び挿入し、先程より激しく動かした。
「ああっ、あんっ!んっ……!」
「色っぽい顔、たまんねェな。」ローは指を動かしながらクーラにキスをし、舌を絡ませた。クーラもそれに応えるように舌を絡ませる。
「んんっ!ふっ……!んっ……」
唇を離すといやらしい白い糸が二人の下を結ぶ。
「キスも上手くなってんじゃねェか。いい子だ。」
と、より一層激しく2本の指を動かす。
「あっあっ……!ろぉ、なんかくるよぉ……!ひぁっ、あんっ、あっ、だめっ、もう、やっ、あああっ!」
クーラは初めての絶頂をローの指で迎えた。
ローは指を抜くと、腰に巻いていたタオルを取り、そそりたつそれをあらわにした。
「イヴ。」とローは呼ぶと、クーラに軽くキスをした。
(これ……舐めろって事だよね。どうやってしたらいいかわかんないけど、やってみよう。)
クーラはローのそれを口いっぱいにくわえると、軽く動かし始めた。
「歯は立てないよう気を付けろよ。……ん、そうだ。」
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