▽ meltingkiss(ロー・裏)
「あの」
イヴの呼び掛けにも反応せず、ローはイヴの寝間着を脱がしていく。
「ローさん」
ローがイヴに寝間着として与えた自分のパーカー。そのジッパーを下げきると、おもむろにイヴの色白な上半身を露わにさせた。
「ローさんちょっと」
「イヴがはじめてがシャチの野郎が良いって言ったから我慢してたんだ。黙って発散させろ」
「うぅ……急に来たかと思えば……」
ローがイヴの部屋に突然やってきたのはイヴが床に着いて眠りにつこうとしていた時だった。
ローは何の躊躇もなくイヴを裸にさせた。イヴも抵抗は無駄と、なされるがままにしていた。
「流石に恥ずかしいです……」
息つく暇もなく全裸にされたイヴは、ベッドに座ったまま頬を染め身を縮めて右手で胸を隠した。窓から入る妙に明るい月の光が、そんなイヴの姿を照らしていた。
「嫌か?」
「嫌じゃないですけど……お手柔らかにお願いしますね……まだ二回目なので……」
「分かってる」
ローは所謂女の子座りをしているイヴの股の間に座り、イヴを優しく抱き寄せ、深く口付けた。
「んっ……」
ローはイヴの髪をくしゃくしゃと乱しながら、イヴの口内を愛し続けた。
そのキスは経験の浅いイヴでも上手だと感じる程、魅力的だった。
イヴが激しくも優しいキスに惹き付けられているうちに、身体を隠す余裕もなくなっていた。ローはイヴの下半身に手を伸ばした。
イヴの入口はすんなりとローの指を受け入れた。
「ん、んんっ……!」
ローは指を埋め込むと間を置かずに出入れし始めた。
蕩けそうなローのキスと相まって、みるみるうちにイヴの中が解れて、濡れて行く。
「ふっ……んっ……」
「イヴ」
ローが唇を離してイヴの耳元で名前を呼んだ。
「あ……っ、ローさん……っ!」
「膝、立てろ」
イヴが言われた通りの体勢を取ると、ローは指を二本に増やして再びイヴの中に挿入し、先程より動きを早めた。
「あ、ああっ……や、ぁっ……!」
ぐちゅぐちゅと艶かしい音と愛しい女の矯声がローの欲を掻き立てていった。
「あ、あっ、ぁ……んんっ」
「もう痛くはねェ様だな、随分濡れてる」
ローは確かめる様にイヴの奥で指先を動かした。
「ん、はぁっ……あ、ぁっ!」
そうした後、ローが指を引き抜くと、イヴの腰がびくんと反応した。
ローが服を脱ぎ捨てて、まだ硬くなりきれていないモノを露にさせた。
「口で出来るか」
「あ……はい」
イヴが身を屈めてローのモノを咥えた。
イヴは始めは控えめに、徐々に大きく口を上下させた。ローはそんなイヴの頭を、子猫を愛でるように撫でた。
「……可愛いな」
一生懸命に奉仕するイヴを見つめるローが、無意識に漏らした。
イヴは顔を紅くしながらも、段々と硬く大きくなっていくそれを深く咥えこんだ。
「ん、んむっ」
「ん……もう良さそうだ」
微かに息を荒げたローが言うと、イヴはすっかり大きくなったモノから口を離した。
「挿れるぞ」
ローはそう言うとまるでお姫様の様にイヴを寝かせ、覆い被さった。
筋肉質でいくつもの刺青が入っている身体と、クールに笑みを浮かべたローの姿にイヴは心拍数が上がるのを感じた。
「緊張します……」
「どうせ初めては痛くて気持ち良いと思えなかっただろ」
「う、はい」
「後はおれに身を委ねておけ、良くしてやる」
ローはもう一度深いキスをイヴへ落とした。
緊張を解すような、それでいて官能的に挑発するような甘い甘いそのキスに、イヴは身体を一層熱くさせた。
キスをやめるとローは間髪入れずにモノの先端をイヴの中へと挿入させた。
「あ、ぁっ」
イヴはまだ慣れない感覚に、思わずローの手首をぎゅっと握った。
「大丈夫だ」
「っ、はい……っ」
じわじわ入っていく程に初めての感覚を思い出したイヴが険しい表情になった。
「あ、あっ、やぁっ、ローさん……っ!」
「大丈夫だ、痛くねェから、力抜いてみろ」
ローがイヴの頬に手を触れて、優しく言った。イヴは言われた通りに、身体の緊張を可能な限り解いた。
「……あ、確かに、痛くない……」
「だろ」
イヴが表情を緩ませると、ローも応えるように笑みを浮かべた。
「動くぞ」
イヴが一度だけ頷くと、ローは緩やかに腰を動かし始めた。
「あ……はぁっ、あっ」
好色な表情と声色に変化していくイヴに、ローは感情の昂りを覚えた。ローは欲のままに腰の動きを早めた。
「良い顔だ」
「んんっ、ああっ、ぁっ、きもち、いいです……っ」
ローがにやりと笑ってイヴの奥を突くと、イヴが衝撃にも似た快感に目を見開いた。
「っ!?」
「やはりここか」
「そこ、変な感じ……っ、あっ……!」
もう一度同じ場所を刺激するとイヴは一段と大きく喘いだ。ローは続けてイヴの反応が強い部分を突いた。
「や、やっ、そこ、やぁ……ぁあっ!」
「……っ、はぁ……っ!」
腰の動きの激しさと比例してローの息も乱れていった。
「ローさん……っ、すき、すき……っ」
「おれも、愛してる……っ、はぁっ、出すぞ……っ」
ローが勢い良くモノを引き抜くと、イヴの腹上に欲を吐き出した。
高揚的に短く息をするイヴの頬に軽く唇を触れさせると、イヴは溶けたようにふにゃりと笑った。
「……きもち、よかったです」
「まだ終わりじゃねェぞ」
「え?」
「おれは最低二回はしねェと気が済まねェ」
「え、えっ」
「もう一度脚開け」
「えー!?」
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