第一回


「はい、突然始まりましたがこのコーナー、人類最強でお馴染みのリヴァイ兵長にみんなの悩みを解決してもらおうというコーナーです!いえいいえーい!」
「………。」
「私はこのコーナーの進行を務めさせて頂きます、助手です。趣味は巨人討伐と日向ぼっこです!皆様よろしくお願いしまーす!」
「……オイ、助手。」
「はいっ?何ですか、人類最強でお馴染みのリヴァイ兵長?」
「俺はこんなところで誰かの悩みを解決している暇などない。退出させろ」
「……ははっ、何を寝惚けたこと言ってるんですか?その戦力は一個旅団並みと言われているリヴァイ兵士長。」
「まずその説明口調がウゼェ」
「貴重な時間を割いて拍手を送ってくれた皆様に、お礼をしなくちゃならないでしょうが!」
「それがこのクソみてぇなコーナーの趣旨か?」
「そうですよ?」
「は……。これのどこが礼になる?何の礼になる?さっぱり分かんねぇな」
「それは正直ありますが、まぁ暇つぶしくらいにはなると思うんですよね。だから頑張りましょう!」
「誰得なんだよ」
「さぁそんなことよりも兵長、そろそろ心の準備は出来ましたか?いよいよ始めちゃいますよ?お悩み解決のコーナー。」
「………。」
「始まっちゃいますよ?いいですか?」
「……(帰りたい)。」
「よし、大丈夫なようですね。さすが兵長やる気が漲ってますね!ではいきましょーう!」
「………。」

「さぁ!そんなわけで、ようやく始まりました人類最強の、お悩み解決のコーナー!
「いやフォントがでけぇよ。邪魔くせぇ」
人類最強のお悩み解決のコーナー!
「色を変えるんじゃねぇ、目障りだ」
「さっ、兵長。さっそくですが最初のお便りいきますよ?」
「……(こうなったらこんなもんさっさと終わらせて仕事に戻るしかねぇか…)」
「いいですか?」
「……ああ。さっさと読め。そして早急に終わらすぞ」
「早急に終わらすとか言わないで下さいねー?ちゃんと親身になって解決してあげましょーう。それでは記念すべき一通目、いきますね!」
「ああ。」
「お便りネーム、“クソメガネ”さんから頂きました、ありがとうございまーす!」
「………。ハンジか?」
「一応名前は出さないで下さいねー?……えーっと、『最近、私の巨人の話を誰も聞いてくれません!どうすればいいですか?』……ですって!」
「知らねぇよ。」
「お悩み解決のコーナーで知らねぇよとか言わないで下さい!さぁ兵長。クソメガネさんのこのお悩み、どうすればいいと思いますか?解決してあげて下さい!」
「チッ……」
「舌打ちしない!」
「……。…まぁ……モブリットにでも、聞いてもらえばいいんじゃねぇか。」
「うんうん」
「………。」
「……それからそれからー?」
「……以上だ。」
「っえ、……それだけ?ですか?」
「そうだ。モブリットに聞いてもらえ。」
「………はい!クソメガネさん、人類最強の答えは『モブリットに聞いてもらえ』、です!どうですかね参考にはなったでしょうかー?また何かあったらお便り送って下さいねー?」
「もう送ってこなくていい。」
「そういうこと言うのやめてくださーい」
「めんどくせェ」
「……あのね、兵長。そんなんじゃこれから先やっていけませんよ?もうちょっと楽しそうにして下さい。これ、見てくれてる人が居るんですよ?おそらく」
「これから先やっていく気がねぇんだよ。」
「そんなこと言わないで下さい。まずその仏頂面をどうにかしましょう。ほら、もっと愛想よく。」
「………。無理」
「無理じゃないですよ、ほらあの時のことを思い出して。ヒストリアちゃんが女王になった時、兵長笑ってたじゃないですか。みんなドン引きしてましたが」
「いや別にアイツらドン引きはしてねぇだろ………多分」
「でもすっごい顔してましたよ?みんな。」
「あれは俺のサービスカットだ。」
「サービスカットだったんですか!?うおおおーマジか。でも兵長の笑顔ってあまり見れないですし、あれは私も嬉しかったですけどね。」
「………。」
「だからあの時のような感じのノリで、ここのコーナーも乗り越えましょうよ。」
「あの時のノリをここに持ち込むのは確実に無理。いろいろあったし」
「えーじゃあせめて………ああもういいや。めんどくさくなってきた」
「オイ。助手、お前もか」
「そろそろ締めましょう。」
「ならとっとと締めろ。」
「……はいでは、第一回目のお悩み解決はこれにて終了です!皆様、ここまで読んで頂きありがとうございました!ちなみに皆様からのお便りは受け付けておりませんので、悪しからず…」
「じゃあ俺はもう仕事に戻っていいか?」
「と、思うじゃないですか?」
「………あ?」
「実は次のページに続きまーす!気になる方は私とこの仏頂面についてきてくださーい!!」
「あぁ?何だと?」
「さぁいきますよーー!!こっちでーーーす!!!」
「………チッ…勘弁しろ…」




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