「自分から誘ってきて自分で遅い時間指定してるのにいつも遅れてくる友達がうざい」
「それ友達と思ってるの自分だけとちゃう?」
「……そんなことはないとおもう」
「口調弱っ!」
「……そんなことないもん」
「ごめんて。まさか思い当たるフシがあるとは思わなかったわ」
「いや友達だよ。クラスではお互い他の友達いるからあんま話さないし他の人交えて遊んだことはないけど友達だよ」
「自分にとって友達って何なん?」
「友達だよ」
「……遊びにいく、とか行って実は宿題見せてーとか言われたりしてるんやない?」
「!!」
「図星か!ちゅーかそれ友達やなくてただただ利用されてる!」
「ででででも数学の宿題だけは見せてとか言われないし得意科目教えあうのは悪いことじゃないし」
「自分の数学の成績知ってるから聞かれへんだけやろ」
「…………」
「教えあう、って教えてもらったことあるん?」
「あるよ!数学見せてもらってるし!WinーWinな関係だよ!」
「それますます友達やないやろ」
▽ 立海
04/04 02:38「ふだんまともなキャラの人がちょっと変なことをするとドン引きされるのにふだんふざけたキャラの人がまともなこと言うとギャップでモテるっていうのが解せない」
「あんたはふざけたキャラの人だから得する側でしょ」
「えっまじで?つまりまともなこと言うとモテちゃう?真田にも?」
「丸井先輩にはモテます」
「嫌な後輩だなお前」
「先輩の話に付き合ってあげてるだけ優しいッスよ」
「なんかいつもより辛辣だね」
「いや別に」
「お腹空いてんの?スニッカーズ食べる?」
「別に俺腹へっても誰にもなりませんし」
「で、さっきの話だけどわたしがまともなこと言うとモテちゃうんだよね?」
「いやそれはあんたが勝手に言ってるだけで」
「よし!今日のミーティングではまともなこと言うぞ」
「聞けよ。つーかいつもまともなこと言えよマネージャー」
「先輩には敬語を使えよ」
「なんかもう今日からあんたのこと敬えなさそうなんで」
「傷つく!」
ミーティングにて
「それでは今後の練習メニューについて、何か意見があるものは?」
「はーいはーいわたしわたし!!」
「…………」
「…………」
「指してよ」
「……はい、柳」
「なんでそこで柳なの!」
「そうだな、まず体幹を強化していく必要がある。練習試合を見ていて上半身と下半身の連動が上手くいかない者が多いな」
「わたしもそう思った!体幹がしっかりすればコントロールも向上するし筋肉に負担がかかりにくくなるよね」
「………」
「………」
「……どうしたのそんなお化けでも見たような目をして」
「………偽物だ」
「は?」
「こいつは本物のマネージャーではない。こいつがまともなことを言うなんておかしい。どこかのスパイが紛れ込んだのだろう。捕らえて誰の差し金か吐かせろ」
「イエッサー」
「ちょ、ちょっと待ちなさいって!」
▽ 立海
04/04 02:23「桜は日本人にとって特別なものよね」
「確かにな」
「柳には桜が似合います」
「そうか」
「やはり桜の木の下には柳さんがふさわしいです」
「そうか」
「つまり今年は」
「場所取りなら断る」
「まだ何も言ってないのに」
「違うのか?」
「………」
「大体そういう仕事はジャッカルか1年生のものだろう」
「なにそれジャッカルかわいそう」
▽ 四天宝寺
12/26 20:50「将来の夢を持つことは大切だけど、一つの夢に固執することは同時に自分の可能性を狭めていると思う」
「いつになくまともな出だしですね」
「夢は2つ以上持つといいんだって」
「あー、それ聞いたことあります。一つがダメになっても挫折感が少ないとかなんとか。道徳の教科書に載ってましたよね」
「つまりわたしは色んな可能性を模索すべきだと思うの」
「ほうほう」
「というわけで、今日は毛布を裏返しにかけて寝てみようと思う」
「出だしめっちゃよかったのに着地めっちゃ失敗してますやん」
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