07.





[桃子視点]





丸井と一緒に皆の所へ合流すると、
しばらくして変な走り方をした緒橙が
難しい顔でこちらに向かってきていた











桃子「あなた、足…」



緒橙「バレーボールの時に切っちゃってね!
それよりゆっきー!
今日はもう帰りまへんか!」



幸村「え?いいの?まだ夕方前だけど」



緒橙「うん、早く消毒したいし!」



柳「すまん緒橙、
俺が一緒に居たものの気付かなかった」


真田「かたじけない…」


桑原「緒橙、悪ぃ」



緒橙「いやいや!謝んないで!
無理してたのはあたしだし!」












桃子「でも帰るはいいとして…水希は?」



柳生「仁王君と切原君もいらっしゃいませんね」



緒橙「におーは…あ、来た」








仁王「緒橙足速いのぉ…」



緒橙「遅かったね!」



桃子「ねぇ仁王、水希と切原は?」



緒橙「あー、えっと…」



仁王「俺達もよく分からん」



丸井「なんだそりゃ?」



柳生「喧嘩でもしたんでしょうか…?」



桑原「いや、はたまたラブラブに…」





幸村「ジャッカル、明日のランニング十周追加ね」



桑原「なっ」



桃子「二人がこんな顔をしてるんだから
色恋沙汰な訳ないでしょ、馬鹿」



桑原「す、すまん…」










仁王「まぁそこら辺は本人達しか知らん。
とにかく二人が帰ってくるのを待つぜよ」
























桃子「緒橙」



緒橙「あ、うん?」







私は何か知っていそうな
緒橙の手を引っ張り、
皆から少し離れた所まで連れて行く








桃子「二人の顔を見れば分かる、
どうしたって言うの」



緒橙「さっきたまたま会ったから
理由は本当に分からないんだけど、
水希、…泣いてた」



桃子「泣いてた?
やっぱり切原と喧嘩でも?」



緒橙「んー…
でも何か思い詰めてる感じだったから、
どうなんだろう。
赤也が酷い事言うとは思わないし」















桃子「…まさか」














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