とある世界がありました。

大きな国がいくつもあり、人々は穏やかに暮らすそんな世界。

その世界にはただ一つ、普通の世界ではありえないものがありました。

それが魔法。人智を超えた、魔のチカラ。

そんな王道ファンタジーな世界によくあるように、魔法があれば魔物がいて魔物がいれば−−魔王もいました。
魔王はある日、世界中の国に使者を送ってきます。使者が言うには曰く、
「世界征服、開始します」

−それが、後々まで語り継がれる魔王による世界侵略、そのはじまりの日のことでした。



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