「あたしは永久が大好きだよ?」
 永久の瞳が見開かれた。
「永久はあたしと居て楽しい?」
「もちろん。」
「あたしも、楽しいの。」
「でも……」

「楽しいから、ずっと一緒にいたいの。
楽しいからっていう理由だけじゃないよ?
さっきみたいに、あたしが迷ったり
悩んだりしてても、永久はここにいてくれた!」
「だって、」
 
 「だってじゃないの!あたしはあなたが大好きなの!
 それじゃだめなの?」
「ナル……」
 永久の目にじわっと涙が盛り上がった。
…………我慢している。
「泣いていいんだよ?」
「ウチュージンは泣かないのだ。」
「でも、例外はあるでしょ?」
 そう笑うと永久はそっぽを向いて
「これだから人間は…」と呟いた。
その膨れた頬に涙が伝った事は秘密にしておこう。
あと、この日のことは誰にもないしょ。
ちょっとマジになって友情語るなんて、
恥ずかしいじゃん。
でも。
悪くない。
あたしの心に幸せがおとずれたし、ね。

―それから時が流れた―

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