紬side3



 「七瀬永久。」
「ななせ……とわ??」
「あー、どっかで聞ぃたことある名前やなぁ。」
「秀歌。そのプロフィールちょっと貸して。」
「?珍しいじゃない、葵依が仕事にやる気だすなんて。」
「って、それ激しく誤解を生みそうなんだけどΣ(0_0)」
 まぁ、葵依は葵依だからな。
……何言ってんだ、俺。 らしくないな。

 「離せ、離せといっているだろう!」
 少し経つと、その女子生徒の声が聞こえた。古風なしゃべり方だな。
いまどき、こんな喋り方をする生徒がいるとは思わなかった。
というか、超美少女。海堂も美少女だが、それに勝るとも劣らない。

「七瀬永久さんね。とりあえず、クラスの確認してもいいかしら?」
 葵依が秀歌からもらった飴を舐めながら言った。
それが人にものを聞く態度かよ。
俺の思いと、ナナセさんの思いも同じだったらしく、ぎゅっと眉根をよせていた。
「……。」
「あら、だんまり?だんまり対決なら負けないわよ?……芯が。」
「芯かよ!!」
 そこはお前(葵依)じゃないのかよ。(笑)
呼ばれた芯が、葵依の前にだされる。(つまり、ナナセさんと向かい合わせ)
「…………………。」
「…………………。」
「…………………。」
「…………………。」
 この対決、放っておいたら永遠に続くんじゃないか?

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