紬side2



 爆音騒動から30分後。
俺たち、生徒会メンバーは生徒会室に集められていた。
「なぁ、なぜ集められたんだ?」
「やだ、紬知らなかったの?今日の爆音。」
「いや、知っていたが……。」
 葵依はさらっと極めて簡潔に言った。てか、簡潔すぎてわけわからん。

「それを起した女子生徒の扱いに教師が困り果てて、“生徒のことは
生徒に任すのが一番!!” ってことで、生徒会にお鉢が回ってきたわけ。」
「へぇ―……って、葵依、今女子生徒といったか?」
「言ったわよ?」
 あの爆発、女子生徒が起こすレベルのもんじゃなかっただろ。

 秀歌が飴を頬張りながら葵依の言葉のあとを継いで言った。
「この中学校知ってるでしょ?」
 差し出されたのは、この近辺の中学校のパンフレット。
「あぁ、知っている。」
「まぁ、うちの高校に結構入学してる人多いらしいからね。」
「で?その人の名前は?」

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