「あのさぁ、ラブコメでも何でもやってっていいからちょっとは手伝ってくれない?」
秀歌ちゃんがため息をつきながら言った。
「?おお、秀歌。せやかて、なにすればええんか分からんしなぁ。」
「言い訳しないで。 陸、紬。」
「「あ?」」
「とりあえず、ここに転がってる芯、どうにかしてくんない?」
床には、熱が上がって、ぐったりした芯君。
「芯?!」
「気づいてたんなら教えろや!」
「責任転嫁はやめてくれる?」
今日も秀歌ちゃんの周りは冷めきっていた。
陸君と紬君がベッドを片付けて、芯君を寝かせている間に、女子はご飯を作ることになった。
「ねー、鈴香。」
「何?」
「お米って、束子で洗っていいの?」
「ダメ―!!!!」
「……。」
海月ちゃんは、マイペースにサラダの盛り付けをしていた。
なにこれ。 絵画?
“油絵してたから。”
と、わたしにだけ教えてくれた。
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