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子兎とパワフル少女+@


朝、いつもの様に塀を歩くリボーンと一緒に学校へ向っていると、前方から可笑しな女の子が歩いてきた。


いや、見た目可愛い女の子なんだけど………




・ ・ ・ ・
見た目はね……



その少女は、リボーンと同様に塀の上を歩いていたのである。


「こんにちはーっ」


「ちゃおっス」


「私…三浦ハルと申します」



どうやらリボーンに話しかけていたので無視をしていこうとすると、いきなり肩を掴まれた。
振り向くと、パァンッと乾いた音が響き頬に痛みを感じた。


どうやら少女――三浦ハルに思いっきり叩かれたことを理解するとスッと目を細める。

そのことに気がついたのはリボーンだけだろう。



「最っ低です!!何てこと教えてるんですか!?殺しなんて…」


『は?』


「赤ちゃんはまっ白なハートをもった天使なんですよ!!あなたはそんないたいけな純情を腐ったハートでデストロイですか!?」

意味わかんねえよ。イライラするなぁ…

「あなたリボーンちゃんのお姉ちゃんでしょ?そんなこと教えていいと思ってるんですか!」


『違うんですけど』


「じゃあなおさら最悪じゃないですか!他人の赤ちゃんをデビル化なんて!!
いいですか?あなたはもーリボーンちゃんに会っちゃダメですよ!悪影響です」


話通じないナ、この女。とりあえず殺気抑えるの大変だからどっかいけ。


「そーはいかねーぞ」

「ほぇ?」

もとはといえばリボーンが悪いんじゃん。ちゃんと誤解とけよ。


「シナをマフィアの10代目ボスき育てるのがオレの仕事だ
それまでシナから離れられないんだ」


言い方が悪かった。聞こえが悪すぎる
この勘違い少女の前でこんなこと言うと絶対誤解を招くと思わなかったのか?


パンチが来るのがわかったがあえて椎菜はよけなかった。
そのことに対しリボーンは怪訝そうに見つめてきていた。


「何がマフィアですか不良の遊びにも程があります!リボーンちゃんの自由まで奪って」


『満足か?』


「へ?」


彼女はようやく気がついた、目の前に居る少女が先ほどまで浮かべていた笑みなどどこにもなくただ無表情だということに。


『お前何様のつもりだヨ。赤の他人だろーガ。何にも知らない癖に勝手なことばかり言うな』


「ハルはリボーンちゃんのために………」


ビクッと肩を揺らし一歩後ずさるハル。
わかっていても椎菜はやめるつもりはなかった。

『へ〜じゃあいきなり殴りかかっていいんだー』


「そ、それはっ…」


『もう目の前に現れないでね?うっとうしい。話しかけてこないでよ、虫唾が走る。行くよリボーン遅刻する』


そう言うと、椎菜はリボーンを抱き上げ、ハルを鼻で笑うと悠々と歩いて行った。








残されたハルはうつむいて先ほどのことを考えていた。


「ハルはもしかしてとんでもない事をしてしまったんじゃ…」



話も聞かずに暴力をふるってそんなの正しいわけがないそれに自分はまったくあの子の話を聞いていないではないか。
ここまで考えてハルは泣きそうになった。どうしよう……女の子の顔に傷を作ってしまった。


「謝らなくちゃいけません」



自分の殴ってしまった少女に謝ることだけを考えて、ハルは並盛中学の方に向かっていった。

学校に着いてからが大変だった。

赤く腫れた頬を見て女子が絶叫………倒れる子も何人かいた。

獄寺は自分の敬愛する椎菜が傷ついているのを見て、灰と化して「椎菜さんの顔に傷………顔に傷」とぶつぶつ呟いて正直不気味だった

京子と山本は、普段とは打って変わり後ろにどす黒いオーラを放って周りにいた人間を怯えさせていた


一言で言うとカオス!!

唯一まともな花は一瞬フリーズしたもののすぐに正気?に戻り「保健室に行っておいで」って言ってくれた。













花にその場を任せ保健室に行くとリボーンがいた。


『なんでいんのー!?』

「保険医が知り合いなんだぞ。おれも世話になった」

「はじめまして。ボンゴレ十代目俺はシャマル。好きに呼んでくれ」

『はじめまして、沢田椎菜です…』

「こいつは女好きのキス魔だ。椎菜も気をつけろ」

「ひでぇ言い草だな。じゃあ、ちょっと失礼…」




ペタ、ムニムニ……

シャマルは椎菜の胸に手を当てもみ始めた


「お、お譲ちゃんこりゃ将来有b」



ドゴッ



バン、バン




リボーンはシャマルに威嚇射撃を、椎菜は軽ーくホントに軽ーく保健室の壁に拳を、それもシャマルすれすれにつきたてると壁にクレーターができていた

それを見て冷や汗を流すシャマル。完全に怯えている。
対して椎菜は口元は笑っているがシャマルを見る目は冷ややかなものだった。


「オレの生徒に手出した罪は重いぞ。」

調子に乗んじゃねえぞ変態野郎次はないと思えヨ』

「ハイィイ!!」

言うないなやシャマルの行動は早かった。

後にリボーンは語る、このときの椎菜は後ろに魔王が降臨していた、と。


下校時間になり校舎を出ると、朝の三浦ハル?が立っていた。

ちゃんと、朝に目の前に現れるなって言ったのにね。


「あ、あの」

『何…』

「今朝はごめんなさいっ!!話も聞かず勝手なことばかり言って」


その言葉を聞いて椎菜はハルに思いっきりデコピンをした。
突然のことでハルはびっくりしている。

『これで朝のことはチャラにしてあげる。』

そう言ってニコッとほほ笑むとハルは顔を赤くしてギュッと抱きついてきた

「はひぃ、今の笑顔は反則です////」

『よくわかんないけど……これから仲良くしようね』



「椎菜さーーーーん!!」

「シナー」



タイミング良く獄寺と山本が走ってきた。
獄寺に尻尾が見えたのは気のせいではないと思う←



「誰ッすかこのアホ女」

「ハルはアホじゃないです!!!」


ハルと獄寺がぎゃあぎゃあと喧嘩し始めた。
それを山本は「お前ら仲良いな〜」っていいながらニコニコとみている。




『隼人』

「椎菜さんこいつ誰ッすか?」

『ハルは私の友達よ。それに女の子にアホとか言っちゃだめ』

フッと笑うと、ハルと腕を組んで椎菜は歩き始めた。


そのあとをあわてて着いてくる獄寺
山本も小走りに椎菜達と共に帰って行った。




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