添い乳 | ナノ
添い乳と横抱きの豪華2本立て
知識がないため書くにあたって分からない所は調べましたが、曖昧な所が多いです
ファンタジーな目線で、ゆるりと読んでいただけると助かります
駄目だと思ったらすぐにブラウザバックをば


数刻前、妖術師の部隊と交戦してからルカの様子がおかしかった。
周囲への立ち振る舞いは普通であったけれど、僅かに顔をしかめて胸を押さえる仕草をする。

二人きりならば打ち明けてくれるだろうか。
そう考えて、夜の天幕で探りを入れたがはぐらかされるばかり。

戦場でのルカは敵から放たれる魔法に手こずってはいたが、ひどい傷を負ったような様子はなかった。ひょっとしたら、大病を患っていたのを隠していた可能性もある。
それが今、余命幾ばくかなんて所まで進行していて。
なかなか素直にならないルカの事だ。心配させまいと自分に黙っているのかもしれない。
そんな不安と、失う恐怖がアルムの中で積もり積もって。

「…どうして……。隠さない、…でよ…。ルカ…、…お願いだから…」

ついに今、涙になって爆発した。
アルムの頬を伝う雫を見て、ルカは慌てて彼を抱き寄せる。

「アルムくん、ちが……ッ!」

けれどもすぐに息を詰めるような声を出して、体を離してしまった。件の胸痛だろうかと、アルムの顔は再びくしゃくしゃになる。

「やっぱり、どこか悪いんじゃないか…」

泣きじゃくるアルムを見て、ルカは観念したようにシャツのボタンを外し始めた。
突然服に手をかけたルカにアルムははじめ目を見開いたが、食い入るようにそれを見つめる。
はだけたシャツの隙間から覗く胸には、サラシが巻かれている。
ルカはシャツを着たまま器用にそれを外す。すると更に、重ねられたガーゼが顔を出した。
それも取り払われてようやく見慣れた肌が現れる。心なしかいつもより大きいのと、甘い香りが漂っているのは気のせいだろうか。
そうアルムが思っていると。

ルカの乳頭からじわじわこぼれ出す白い液体。

「……何があったの」

それはまごうことなく乳汁で。
アルムは尋ねたが、思い当たる原因がないのだろう。ルカは滲み出る乳汁を外したガーゼで吸い取らせながら、ふるふると首を横に振った。

「黙っていてすみません。張って痛いだけなので、心配しないでくださいね。処理に困っているうちにどんどん溜まってしまっているようでして…」

早く治まるといいのですがと苦笑して、用意していた替え用のガーゼに手を伸ばしたルカ。
アルムはその腕を掴んで、再び尋ねてみる。

「処理って…溜まっているお乳を出すって事だよね」
「ええ、簡単に言えばそうなります」
「じゃあ、僕が飲んであげる!」

こぼれんばかりの笑顔で言い放たれ、今度はルカが目を見開いた。

「言っておくけど、僕はルカを楽にしてあげたいだけだよ。きみの胸を思う存分しゃぶりたいとか、お乳がものすごく飲みたいとか、そんな気は全くない。だから、僕に全部任せてほしい」
「わ…、ア、アルムくん?」

早口で言い終わると、アルムはやんわりとルカを横向きに寝かせた。
向き合うように自分も寝転がって、いまだ乳汁の滲む彼の胸の先を乳輪ごと口に含む。

当然ながらルカの乳頭は女性のそれとは違うので、上手く吸い出せそうな位置を探すのにアルムは難儀した。
ここならばという場所を見つけ、舌先で乳頭に触れればほのかな甘さが口の中に広がってくる。
甘さは苦手なのにも関わらず、不思議とアルムの中で嫌悪感は生まれなかった。
むしろ、心を奪われるような底の知れない妙味を感じて、今度は頬をすぼめて吸ってみる。

ぽた、ぽたり。
舌の上に乳汁が零れ落ち、飲み込んだ。触れた時よりもハッキリと伝わる味。
これを皮切りにアルムは貪るようにルカの乳頭に吸い付く。
吸い上げるたびにちゅぱちゅぱと舌打ちに似た音が鳴って、二人の鼓膜を震わせた。
アルムは乳汁しか見えていないらしく、気にも留めなかった。けれどもルカにしたら、乳汁を吸われている事すら恥ずかしいのに、音のせいでますます恥ずかしい。
少し落ち着いてほしいと自由な方の手をアルムの後ろ頭に持って行って、ひと撫でして。

「…アルムくん。そのう…、」
「なに?…わ、いっぱい出、…む、」

どうやら、恥ずかしいなんて言っている場合ではないらしい。
吸われた事で分泌が促進されているのか。出てくる早さが増している。
アルムは乳汁を一滴たりともこぼさないよう胸を銜え直してから、徐々に吸い上げる力を強めた。
同調するように出てくる量も増え、鼻息荒く吸い続ける。

「……ぃた、……アルムくん痛っ…、あっ、歯、やめ、」

これ以上ない程に強く吸った時、悲鳴に近い声がルカから上がった。どうやら力が強すぎたらしい。全く無意識だったが歯も立てていたようで、アルムは慌てて口を離す。
唾液で濡れた乳輪と乳汁の滴る乳頭が、いやに艶めかしかった。しばらくそこに釘付けになった後ハッとして。

「ごめん!つい夢中になって。気を付け…あっ、下側の胸、吸ってないのに出はじめてる」

ひとこと謝罪をすると、次は反対側を口に含んだ。
銜え直す際に力みすぎたり歯を立てたりしないよう細心の注意を払いながら吸ってやれば、声は上がらなかった。
アルムはちらりと視線をルカに向ける。
溜まっていた乳汁が出て行く事で痛みが引いてきているのか、顔つきが少しずつ晴れやかな、それでいてどこか恍惚としたものに変わっていて。

それを見たアルムの頬も、つられるように緩む。
それから何度か左右を替えた頃。

「とても楽になりました。アルムくん、ありがとうございます」
「よかった。どういたしまして」

二人して起き上がる。楽になったという言葉通り、ルカの胸は初めに見た時よりはしぼんでいる。
しかしそれでもまだ普段より大きく、乳汁の分泌が治まっていない事を物語っていた。

「…今は治まりましたが、また出てくると思うと…」

顔を曇らせて胸元のサラシとはだけた服を元に戻すルカに反し、アルムはずいと彼に詰め寄って。

「治るまで僕が全部吸い出すから!何十回でも、何百回でも!」

その表情があまりにも輝いていて、ルカはつい、こくんと頷いてしまった。



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