※注意!!
・変態蓮二
・微裏
・やや下ネタ?

キャラ崩壊!ご注意ください!






「若菜」

「蓮二くんっ!」




教室のドア付近で私を呼ぶ彼に駆け寄る。
今日は部活。
この暑いのによくやるなぁ、とテニス部のマネージャーをやっているとつくづく思うのだが。
蓮二くんのテニスが見られるならいいや。




「ちーっす!朱鷺原先輩、柳先輩」

「赤也くん、今日も頑張ってね」


「うぃっす!……あ、丸井先輩、仁王先輩!」




赤也くんは元気に挨拶をすると丸井くんと仁王くんの方に走って行った。
可愛いなぁ、と後輩に目が行っていて足元の段差に気がつかなかった。




「きゃあっ!!!」

「……っ」

「ぁ、蓮二くん……っ」




支えてくれたのは蓮二くんだったけど……。
意味ありげに私を持ち上げた。




「若菜……」

「な、何……」

「最近、太っt」

「蓮二くんのバカ!!!!」




体重を確かめてたなんて、ヒドイ。
しかも最近一番気にしていた事を言われた。




「そう怒るな」

「おっ、怒るのは当たり前です!」

「心配するな。俺はお前がどんな風になったとしても、愛し続ける自信があるぞ」

「……!!」



 支えられたまま、後ろから抱きしめられる。
彼の低い声だけでも弱いのに、耳元に息がかかるなんて、恥ずかしすぎて死ねる。

遠くで仁王くん達の『おー、バカップル』と言うのが聞こえて余計赤くなる。




「な、何言ってるの!しかも、みみ皆見てるから……!」

「……分かった。これ以上お前の可愛い照れ顔を他の男に見られるなど、俺が耐えられないからな」

「またそんな恥ずかしいことを……!!」




蓮二くんはいつもこの調子だ。
付き合い初めて1年が経つが、全くもって馴れはしない。
むしろ、そろそろドキドキで心臓が止まるかもしれないと思うほどだ。

部室に入ると、幸村くん、真田くん達がいた。
私達の後に仁王くん達も入ってくる。
まだ始まるまで時間があるそうだ。




「……何で蓮二と朱鷺原はそこなの?」




幸村くんが苦笑いで指摘をした。
そりゃそうだよね。
私は蓮二くんの上に──要するに椅子に座る彼の膝の上に座っている。
恥ずかしすぎるが手を離してくれない。




「私のこと太ったとか言ったくせに……」

「少々体重が増えたくらいだろう?お前はいつも羽のように軽いよ」
 「だから……っ!」




やめて、やめて!
恥ずかしい!
言いたいがもう声にならなかった。

すると、丸井くんがバンッと机を叩いた。




「それは、恋人のいない俺達に対する当てつけか!!」

「俺はいるけどね」

「幸村くんはいいんだよ!」

「俺は女に不自由しとらんぜよ」

「仁王は黙ってろぃ!」




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