どうしたの、え、丸井くん…?
いつもよりイライラしてる感が……。
あ、ガム噛んでないからかな。
「お前ら!1年も付き合ってていくとこまでいってんだろうな!」
私達にビシッと指を突き付ける。
『丸井、よく言った!』
周りからパチパチと拍手を送られていた。
「なぁ、朱鷺原!」
「……!て……手を……」
「「手を?」」
仁王くんと幸村くんは何故かニヤニヤ。
赤也くんや丸井くんは何を考えたのか、ソワソワしていた。
「手を……つ、繋いだ……」
「……は?」
「ちょっと待てよ。1年も付き合ってて、手を繋いだだけかよ……?」
「それは、手を入れらr……「ゆ!──きむら!それ以上はアカンぜよ」
皆ポカンとしている。
幸村くんは何を言おうとしたか知らないけど、仁王くんに口を押さえられている。
私、何か変なこと言った…?
「柳!」
「なんだ」
「何っにもしてないのか?キスも?」
「……だからなんだ」
驚く部員。
私はスキを見て、ようやく蓮二くんの膝から離れた。
「あんだけ一緒にいて、……そういうキモチになったりしねぇの?」
「お前ら、俺が────を────して───をさせたり─────が───に───(自主規制)していたら、ただでさえすぐに恥ずかしがる若菜がもつと思うか?」
「「無理、無理」」
「だろう」
ちょっと待って。
私はいつの間にか手で顔を覆っていた。
熱い。超熱い。
なんで、嘘、蓮二くんの声で卑猥な単語がいくつも聞こえて来る。
嘘、何、えぇぇ%#&*@§☆○♀&°
「全部朱鷺原に聞こちゃってるけど……」
「うわっ、熱っ!おい、柳」
「今俺が言った意味が分かれば上出来だ」
最後の蓮二くんの言葉に私は顔を思い切り上げた。
「蓮二くんの変態っ//////!!」
私はそのあとの記憶がプッツリと切れた。
そういえば最後に「朱鷺原が倒れた!」という声を聞いた。
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