A


 
 だから抑え効かなくなるから煽んなっつっただろーが。

 なんて万事屋の耳元で囁いてももう声なんか届いてなくて、ただ俺の下で善がり、鳴いている俺の恋人はすっげぇ淫らでそれだけで俺はイってしまいそうになるのを堪えがんがんと腰を動かす。
 前立腺めがけて腰を打ち付ける度に背中や喉を反らす万事屋の首筋に幾つもの赤い斑点が散りばめられているにも関わらず俺は更に赤い痕を増やしていく。



「んあぁ!や、あ、あー!も、きつ…ぃ、あぁ、ふぅあ!」

「まだ俺がイってねーだろ?」

「な、ら…ぅああ、はやくぅあぁ…イケ、よ」


 その言葉にあることを閃いた俺は律動を止め中に入れたままぐい、と万事屋を抱き起こし俺の上に跨るように座らせると軽く触れるだけのキスを額にすれば、状況が未だ把握できない目の前の恋人は眉を潜めるが俺は笑いながら囁いた。


「俺がイケるように動けよ」

「はぁ?…っあ、やぁあ!」

「や、じゃねーだろ?いい、だろ?どうだ、この体勢。自分の体重で奥まで飲み込んでいく感じ…っ」


 くそ、思ったより締め付けがすげぇな。


「おい万事屋、少し力抜け」

「うあ、あ、あア、…っくぅう、ふあ、ぁ」


 喋ることができないのか頭をぶんぶんと横に振り無理なことを伝えてきた万事屋に俺もこのままじゃやばいと思い俺と万事屋の間でひくひくと小刻みに揺れ先走りを垂らしているモノを手で包み込んでやるとびくんと一瞬目の前の体が跳ねぎゅう、と更に中の自身を締め付けた。
 いきなりの締め付けに顔を歪めるがモノをゆっくりと扱いていき力を抜くように促す。


「万事屋、深呼吸しろ。ゆっくりでいい。そしたら顔上げろ」

「ふ、は、はぁ、あぁ…は、ぁ…ゃ、あ」

「そう、そうだ」


 まだ不規則に深呼吸をしながらもゆっくりと力を抜いていく万事屋は恐る恐る顔を上げ、俺は顔を上げたとたんにちゅ、と啄ばむようなキスをした。
 もうさっきのような締め付けはなくなっていて、でも前を弄る手は止まらなくて上下に擦り裏筋を押しつぶすだけで万事屋は俺にしがみ付き背中に爪を立ててくる。そしたら自然と俺の首筋に顔を埋める形になり耳に直に艶を帯びた声が聴こえてくるもんだから俺は必死になって出してしまいそうになるのを堪える。


「動けるか?」


 俺の問いに羞恥を持ってかぴくりと体を揺らし首筋から顔を上げると俯きがちに首を縦に動かした。
 万事屋の額は汗ばんでいて月明かりに反射して銀色に輝く髪の毛が張り付いているのを手ぐしで整えてやると癖毛の髪が指に絡まってきた。髪を手に絡めたまま頭を撫でるとんな子ども扱いすんじゃねーよ、とぼそりと吐き捨てるように言い腰を動かし始めた。


「ふう、ん、んンぅあ、…っ…ふぅぅ」

「声、抑えんなよ。ほら、口開け」


 自分の喘ぎ声が嫌なんだろう。声を押し殺し、必死になって口を閉ざしている。

 けど俺はお前の声が聞きたいんだよ。

 口を開くのを促すとまた声を我慢しないように指を突っ込んでやれば、くちゅ、と舌を絡められ飲み込めなくなった唾液が口の端やら俺の指から滴り落ちていく。


「あっ!ひあぁあっ…ひぅっ…ぁぁあ、あー!ふ、ぅあ!」


 ぐちゅぐちゅと腰を動かしていた万事屋がある一点を突いた瞬間甲高い声を上げ、背中を反らして3度目の欲望を吐き出した。


「おいおい、俺をイカせるんじゃねーのかよ。お前ばっか善い思いしてんじゃねーか」

 つってももう聞こえてねーよな。

 ぐたりと俺の胸に体を預け体を小刻みに震わせていて、けど俺はまだイってなくて、こいつの中で俺はイキたくて、だから俺はきつそうな万事屋を無理矢理下から突き上げた。


「や、も…む、り…ぃ…、んあぁあ!や、きつっあ、あー!んンっ」

「無理、じゃねーだろ、休むんなら俺をイカせてからにしやがれ」


 企むように笑った俺は万事屋の一番善い所を何度も何度も絶え間なく責め立てその度にキツく俺を締め付けてきたがそれももう俺を喜ばせるだけってことにこいつは気付いてなくて、口に突っ込んていた指を引き抜いたら万事屋から唇を重ねてきた。
 驚いたのはたったの一瞬で、舌を絡め合い混じり合った唾液が互いの口端から流れそれも気にせずに長い間重ねていた唇は、俺の突き上げに耐えられなくなった万事屋が喉を反らして糸を引きながら放された。


「あぁあ!あ、んあぁあ!…ふっ…ぅああっあぁ、あア!」

「……くっ…」


 放れたのは気にせずに奥の奥まで突っ込んで善い所を擦りながらギリギリまで引き抜くのを数回繰り返したら俺の肩に置いていた手に力が入れられ爪を立てられたと思ったと同時に有り得ないくらいの力で締め付けられ俺は万事屋の中に欲望を吐き出した。





――――――――――
―――――――
――――





「有り得ねぇ」

「何回目だよその言葉」

「何回でも言うに決まってんだろ!」

「煩ぇな…眠いなら寝ろよ。ほら、添い寝してやっから」

「寝れねーんだよ!テメーの所為で腰ガクガクなんだよ!痛ぇんだよ!!」

「お前が目の前にいりゃあ盛るに決まってんだろ」

「なっ…に、恥ずかしいこと平気で言ってんだよ!」

「ほらよ」

「え、何その腕」

「腕枕だろーが。そんなのも分かんねーのかよ」

「っ!!…な…」

「…来いよ…」





 最後は俺んとこに来るこいつがたまんねーんだよな。





―end―





―――――
あとがき
―――――
何だこれ!!?
エチ緩い!緩すぎ!!

あれ?これでも十分なのかな?私が変態なだけ?


でも書いてて凄い楽しかった!
フェラっていいですよね。
今度銀時にもさせてあげよう!((←え

苦しそうにしゃぶって、でも頑張って奉仕してて顔射したり、苦いの我慢して飲み込んだり…何考えてんの自分!!


機会があれば書くと思います。





09/03/26

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