李愁様へ《相互》


 
 も、限界だって。

 何だよあいつ。こんな状態で授業しろって。やり遂げた俺を褒めて欲しいもんだね。
 なんて働かなくなった頭の片隅で考えるも、どんどん身体は熱くなって俺のモノはスラックスの前を押し上げていた。幸い授業中は白衣の前を閉めていたためバレることはなかったし、今の状態よりもまだましだった。
 だけど、授業が終わるなり俺の後ろに入れられたローターがいきなり激しさを増して震えだした。しかも前立腺に触れるか触れないかのところに入れられてるもんだから余計に苦しくて。
 おぼつかない足取りでようやく準備室まで来たはいいが、俺の足は部屋に入るなり崩れ落ちた。





【目覚めた時の虚しさ】





「ふ、うあぁ…、んンッ!」


 床に転がって股間勃たせて喘いでる姿なんてすげぇエロいって思うんだけど、それをどうにかしようとする力なんて今の俺にはない。
 ローターの動きに身体を震わせてると、いきなりドアが開かれた。


「声、廊下まで聞こえてるんですけど?」


 ニヤニヤしながら入ってきた人物は、俺の中にローターを入れた張本人で。部屋の鍵を閉めて近づいて来ると、身体の力が入らない俺の着ているものを脱がし始めた。


「ちょっ!何やって…ん、あぁ!」


 あっという間に産まれたままの姿にさせられてしまった俺に跨る土方。
 いっつも思うけど、こいつ何でもかんでも手際いいし慣れてるし…むかつくんだよ!俺、一応教師なのに立場ねーじゃねーか。


「もうぐしょぐしょじゃねーか。たった1時間も我慢できないような身体なんですか、先生は」


 前立腺ギリギリなんてところにローター入れられてたら誰だって我慢できねーよ!!
 なんて反論するよりも早く土方の手がモノを掴んできた。


「あぁあぁぁぁああ!!」


 どくっと吐き出された俺の欲望は、俺の腹や胸、それに顔にまで飛び散って……。
 しかも土方の制服にまで飛んでしまっていた。


「あ…す、すま…ん」


 とっさに謝るけど、目の前の土方が許してくれるハズも無くて。


「綺麗に舐めろよ」


 笑って言ってるけど目は全然笑ってない、有無を言わさない目。俺は恐る恐る土方の制服に飛んだ自分の精液に舌を這わした。
 上半身だけ中途半端に起き上がる体勢は辛い。だけどそうしないと俺に跨っている土方の制服に舌を這わせることはできない。
 ある程度舐めたところで静止の声がかかった。


「こんなもんでいいだろ。じゃ、先生、自分ばっかり楽しんでないで俺も楽しませてくれよ」

「うあッ!や、ぅんン、」


 ぐちっとまた勃ち上がり始めたモノから溢れている先走りに自分の指を絡ませる。ある程度絡ませると手をモノから後ろへと滑り込ませ入り口に押し当てた。


「おい、力抜け」


 ぶんぶんと首を振って無理だ、と訴えてみるけど指はどんどん中に入り込んでいく。毎回この中に入り込んでいく時の感じは慣れない。慣れたくもないけど気持ち悪いっていうのとは違う感じ。自分が自分でなくなるっていうか…。つーか、痛ぇ。
 それでも入り口を解すように出し入れする。


「無理って言う割には簡単に入るんだな。これ、とって欲しいか?」

「あぁああぁぁぁあ!!は、やめッ!んンン!」

「とって欲しいか欲しくないか答えたらやめてやるよ」


 ぐっと指を置くまで入れ、前立腺に触れるか触れないかの所にあったローターを前立腺に押し当てられながら答えを促して来た。そんな状態じゃ、俺の口からは喘ぎ声しか出てこなくなって、答えることなんてできやしない。


「答えがねーな。なら、このまま入れるからな」


 この…まま?
 ローターを、入れたまま?
 嘘…だろ……。


「ぃやだっ!」


 言ったと同時に指が引き抜かれ、変わりに宛がわれた熱い塊が俺の中に勢い良く入ってきた。あまりの質量に息が詰まる。


「あーーー!!は、ぅああッ!あ、あ、あぁあ、」

「くっ…、銀時、力、抜けよ」

「ひじ、か…ぁあ!」


 首筋を舐められて、ちくりと鋭い痛みが首筋に走りキスマークを付けられたことを知る。それから赤い斑点を無数に首筋や胸元に散りばめられる。洋服で隠れるような際どいところに。
 そのまま胸の突起に舌を這わせ、歯で摘まみ舌で先端を転がされる。与えてくる愛撫一つ一つに反応してしまう自分の身体が嫌になる。
 そんなことを考えてる間に二度目の射精。


「生徒に犯されて感じてんのかよ」


 乳首を愛撫していた口が俺をそう罵る。緩急をつけて腰を動かし上から俺の反応と喘ぎ声を楽しむのが見ていて凄げぇむかつく。
そんな奴に感じさせられてる自分にもむかつく。


「うぁあ!やぁぁ、あ、ぅん!」

「凄い尖ってるぜ?そんな気持ちいいのかよ。それにここだって先走りだらだらでひくつかせて…」

「も、きつ…い、ぬ…ぃて…くれ…」


 感じすぎて呂律が回らなくなったのを無理矢理働かせて訴えるけど、愛撫は余計に激しくなり俺を追い詰める。
 そして、一際激しく腰を動かされ俺はあられもない嬌声を上げ土方を締め付けた。
 どくん、と中に熱い迸りが注がれたのを頭の片隅で感じ、そのまま意識を手放した。





――――――――――
―――――――
――――




「ん…」


 授業終了のチャイムで目を覚ました。周りを見渡すと見慣れた国語準備室。
身体は綺麗に拭かれていて、着衣も着せられていた。


 いっつもそうだ。
 無理矢理抱いた情事の後は俺が目を覚ます前にいなくなってる。
 終わった後のこの虚しさ。


 俺のこと好きじゃないのかよ。




 なんなんだよ。
 お前、俺のことどう思ってんだよ。
 俺のこといい性処理の相手だと思ってんのか?



「好きじゃねーのかよ」

「好きに決まってんだろ?」

「えっ?」


 ガチャ、と扉が開かれ先刻まで俺を抱いていた土方が現れた。
 ほら、と投げてよこしたそれは俺が大好きなイチゴ牛乳。


「何、で…」

「は?てめぇが言ったんだろ?あ、寝言だから覚えてるわけねーか」


 寝言?
 俺の些細な寝言で言った事のためにわざわざ買って来てくれたのか?
 俺よりも年下のくせしてこんなかっこいいことしてくれちゃってよ、大人な俺の立場がねーじゃねーか。
 いや、こいつに抱かれちまってる時点で大人の立場とかあったもんじゃねーけど。
 俺のために買ってきてくれたのが嬉しかった。


「あーあ、誰かさんの所為で腰痛ぇ」

「そのイチゴ牛乳でちゃらだろ」

「あ、そういうためのイチゴ牛乳ですか。つーか何で俺が目、覚ます前にいっつも居なくなってんだよ」

「は?授業あるからに決まってんだろ」

「俺もあるだろ」

「ねーだろ。わざわざ空時間二時間ある時にしかヤりに来てねーんだから」

「……は?」


 こ、こいつ俺の授業時間を把握してんのか?
 え?ストーカー?
 つかそこまでして俺とヤリたいのか…?





―end―






―――――
あとがき
―――――

この駄文は李愁様に捧げたいと思います。
本当にこんな駄文ですいません。返品可です。そして書き直しありですんで何かあれば何なりとどうぞ!!

この小説は…そうですね。3Zっていうのは頭に浮かんだんですが、内容をどうしようかと悩んでいたらこんな遅れてしまいました。
しかも途中に更新出来ないほど忙しい時期もあって本当に申し訳ないです。

やっぱりぐだぐだしてて意味不明の小説ですが、貰ってやってください。


相互ありがとうございました!!





09/10/01

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