3月ですよ?まだ3月。卒業シーズンです。
梅の香りがふわふわってね、やってくるんです。
綱吉さん、3月なんです。
なのにこんなにも日差しがあったかくて。
眠っちゃいそうですよね。
あれ、綱吉さん、起きてます?
…あはは、やっぱり眠いですよね。
窓、あけますか?
風にあたると眠気もとぶかも。
あ、書類とんじゃいませんか?大丈夫?
…じゃあちょっとだけ、あけますね。
紅茶召し上がります?今日はダージリンにしますね。お仕事中の心地良い眠気も一発でふっとびます。
やだなぁ綱吉さんたら、スパルタだなんて言わないでくださいよ。私は綱吉さんのお仕事ぶりをチェックしなきゃいけない立場ですからね、そのために、です。
リボーンさんに怒られたくないですもん。

…風が気持ちいいですね。
さらさらしてて、なんだか涼しくて。
日差しはこんなにあったかいのに、風だけはまだ、冬なんですよね。
不思議です。

あ、綱吉さん、動かないで!
…とってもきれいです。
髪がね、きらきら光ってて、ふわふわ揺れて…すてきだなぁ。
綱吉さんはなんでそんなにもきれいな方なんでしょう?
憧れてしまいますよ。
あら、そんな。
照れてるんですか?
綱吉さん、本当のことなんですよ?

さぁ、紅茶がはいりました。
たしかクッキーがあったと思うんで、お持ちしますね。


今日も、お疲れさまです。
あと半日、がんばってくださいね。


「…ありがとう。」



(かしげたススキ色はまた風に揺れて、背景にうすく開いた窓と輝く太陽とを携えて、きれいに笑った。
やっぱり私はあなたに憧れます。
大好きな私たちの綱吉さんへ。)







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