「俺は感情で動くさ。誰かが傷つけばむかつく。死ねば怒る。任務に関してころころ名前が変わっても、全部を覚えてるし、忘れはしない。その名前にどれだけの人が殺されたのか、覚えてられるのは俺だけだからな。」


らしくない発言だと思った。
それ以前に、目の前の金色がここまで自分の内側をさらけ出したのは初めてだった。
たしかに、こいつは忍らしくない。暗部にあってはならない感情さえ持ち合わせている。
人を愛し、里を愛し、世界を愛し、自分を憎んで、それでも慈しんで。

「…お前は、変わっているな。だが私は嫌いじゃない。好きだと思うさ。暗部の総隊長だとしても、ただのうずまきナルトとしてもな。」

「…どうも。」


心がさわりと凪いでいる。そんな感覚を消しされない。
きっとこれは恋慕の念だ。
私はこいつに魅せられて、それでもこいつを支配する立場なのだと、不思議な感情を感じながら、密かに思った。





(綱手視点スレナル暗部。わたしのなかのスレたナルトはこんな子。)





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