グランドを駆ける
「健次って小さいだけで運動能力は高いんだよねー…」
ボーッと男子達が走り回るグラウンドを見つめていた。
その中で1番と行ってもいいほど目立つ小さな背中、我が自慢の彼氏祗園健次である。
そう言葉を零すとベンチにいた大原野が盛大に大きなため息をはいた。
「なに、惚気ならやめてよねもう」
「いやいや、越吾くんもそう思わない?」
「思わない…わけもないけど興味ない」
「えーー、健次自慢付き合ってよー」
「やだよ、面倒くさい…あ。」

「おい!なし子!!」
「!?け、健次!?」
いつの間にか目の前に健次がいて座り込んでいるあたしを覗き込んできた
「俺!シュート決めたんだけど!!」
「いや、見てたし、カッコよかったし、すごかった!」

「そ、うか!んじゃあもっとシュート決めてくるな!」
そう言ってグラウンドに戻って行った健次
ホント可愛いくてカッコよくて心臓が持ちません。
大原野の2度目のため息が横で聞こえた。


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bkm
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