5.迷いの森、見送り
その時としては、いるのは神様でも英雄でもなかった。人と獣ですら曖昧だった。
彼らは請われて英雄になったわけではなかった。だいたい英雄でも何でもない。ただ彼らは子供だった。子供であるから物語になりえた。空想や哀愁、正義や神話を行き来出来た。語り部の空想の中には、見知らぬきみたちがいる。
そんなものは後世の連中の好きにさせれば良いのだ。
きみたちは風に遊べ。世の法則のままに。
神様を追いかけて行こう。先ずは竜の遊ぶ丘まで。
-11-
←
/*
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -