サプライズボックス

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5月24日23時過ぎ。久々に本部へ戻ってこられた。
体力の限界を訴えたら明日の午前中はオフになった。今日は自室でゆっくり寝られそうだ。

今日は俺の誕生日で、帰還する船の中で珍しく同行していたグンマからキンタローと共に散々祝われた。
ミヤギやその他親しい団員たちからはプライベートメールで祝いの言葉をもらった。
毎年盛大に誕生日パーティを開こうとする親父とは2日前に大喧嘩をしたから、そのうち泣いて謝ってくるとは思うがとりあえず今日は音沙汰がなかった。
代わりに甘ったるい名前の秘書たちから祝いのメールが着ていて、親父は朝から号泣しているらしい。いい気味だ。
叔父様には先日会ったときにプレゼントをもらったし、獅子舞は行方不明で最近会っていない。
本部に着くと、会う奴ら会う奴ら頭を下げておめでとうございます!と叫んでくる。

そんな感じで仕事が忙しい以外は平穏な一日を過ごした。
なかなか充実した誕生日だったなと、年甲斐もなく浮かれ気分で自室の扉を開いた。


そしたらなんかあった。
俺の部屋に見慣れないものがあった。
血のように赤いリボンがかけられた1,5メートル四方のでかい箱が置いてあった。
なんかハァハァという息遣いが聞こえてきた。

とりあえず俺は扉を閉めた。


状況を整理してみる。
プレゼントが届いたら指定の場所に保管しろと伝えてある。
つまりこのでかい箱は本部の検査を受けていない。
俺の部屋には鍵がかかっていて、俺と管理部門の数名にしか開けられない。
箱は人一人くらい余裕で入れそう。
中から荒い息遣いが聞こえる。

結論。やばい。



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