1 貴方の可愛さはピストルを超える





私の家の隣に住む、2歳下の幼馴染はまさに天使、アンジェだ。

別にたとえ話でもなんでもなく、私は彼は天使なんだと思う。

くりくりのくせ毛に大きな緑色の瞳

将来は絶対に一昔前のレオナルドディカプリオ級の美少年になると思った

だから私は母に言ったの『お母さん、この子はディカプリオみたいに素敵ね』

ってそしたら母は「誰それ?」

私はすっかり忘れていたのである

ディカプリオは1974年生まれ、私の幼馴染は1971年生まれ

そしてまだその幼馴染は1歳を見たないのでまだディカプリオは生まれていないと言う事を…

ここまで言ったらお気づきの人もいるでしょう

私、綾部沙羅(3歳)は過去にいます。

過去と言ったら語弊があるが、私の前世からして過去にいると言っていいだろうか

私には前世、つまり生まれる前の記憶があり

平成の世に生まれた私は1992年生まれの20歳の女であった。

私は当時、大学に通っていて途中に女性を襲う変態野郎と戦い死闘を繰り広げ

相手をボコボコにしてやったが、自分もボコボコになった

最後には階段から足を滑らせ、転落死

護身術を身につけておけばと後悔したが、目の前の男に一泡吹かせてやった事に未練はない

そう思って、自分は最大級のドヤ顔で死んでいったに違いない

そんな私だがいつの間にか赤ん坊になっていたらしい

しかもカレンダー見たら1969年

一気に平成っ子が昭和っ子になった瞬間だった。

最初は戸惑っていたが別に過去に生まれること、前世の記憶がある事について悩む必要なはいと思った。

別に一万人に一人ぐらいこんな赤ん坊もいても不思議じゃないよねと、なんとも苦しいこじ付けをして私はやけくそを覚えた

3歳の春であった。

そこで出会ったのは我が幼馴染(になる予定)である、空条承太郎。

通称、アンジェは本当に可愛い。

男の子なのにちっとも男の子に見えないその容姿、そして天使のほほ笑みにお姉さんは心臓(ハート)を打ち抜かれっぱなしです。

『アンジェ』

舌足らずな口調で呼べば、アンジェは笑う。

早く大きくなって、ディカプリオ級の美少年になっていっぱい写真撮らせてね。










ズドオオオオオオオン

(心臓を大砲で撃たれる音)

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