2
てくてくてく
ぴこぴこぴこ
てくてくてく
ぴこぴこぴこ
てくてく・・・・
ぴこぴこ・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
タタタタッ
ッ!!タタtズサァアアアア!!
「ビエエエエエエエエエエエエエン!!」
『・・・・・・・・・・・・・・。』
なぜか懐かれました。
生まれた日からもうはや五年。
自分の足で歩けるって素晴らしい!!
と懐かしい、土の感触を確かめながら歩いた日から数年。
今じゃ、シガンナ地区で有名な散歩幼女とは私の事さッ!!と大声で言えよう。
心配する両親をよそに私は何処へでも行くのだ。
そう・・・何処へでも(笑)
そんな私の快適な散歩ライフに一人の部外者が現れたのであった。
『またおまえか・・・あるみん。』
足はいっちょまえになったのだが、まだ口は半人前だ。
舌足らずな言葉で目の前の少年を呼んだ。
自分のこげ茶の髪とは全然違う、金色に輝く黄金の髪が地面に散らばっている。
性格に言えば顔面から地面に落ちたのでそう見えるだけであった。
そう、この少年アルミンはなぜか自分の散歩ライフに加わった一人の男でもあった。
私の言葉にアルミンは倒れたまま、顔を上げて私を見た。
視界に私を入れた瞬間、顔をクシャッと歪めた。
「エ“レ”ンーーーーーーー!!」
終いには自分の名前を叫び名が泣きだすコイツに仕方がないと、自分に腕を伸ばすアルミンの脇に手を伸ばして起き上げさせた。
『おまえ、なんでわたしについてくるんだ?』
最初はただの気紛れだから、すぐに飽きるだろうと思っていたのに
コイツは何日も何日も私の後ばっかり付いてきたのだ。
その謎をこの機会に聞いてみようと思ったのだ。
そいつは今まで泣いていたのが、嘘泣きだったのかと思えるほど直ぐに泣き止み笑顔で言った。
「エレンがすきだから!!」
そうストレートに言葉は帰ってきたのであった。
[*prev] [next#]