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コクリコ坂から成り代わり主
名前 松崎 海
性格 一見物静かなイメージだが、サバサバ系
詳細 前世の記憶がある女の子
   幼少期はその記憶に悩まされ、よく一人で泣いていた。(母に負担をかけまいと)
   そのことをなぜか知った父はよく主の前に現れる。
   最初は誤魔化していた主だが、泣くたびに現れる父親の偉大さに負け大泣きをする。
   精神年齢は三十路なので、父の前だけで泣くように。
   それから主がつらくて仕方なくなるとタイミングを見計らったように現れる父に絶対的な信頼を置く。
   そんな父が死んでしまい、初めて父以外の前で大泣き。
   母の事をとても尊敬していて、大学教授を目指す母を助けるために妹、弟たちの世話をし結果、シスコンになる妹、弟である。
   風間とは接点を持つつもりはなく、あわよくば妹とくっつけさせようとするが、なぜかこっちに来た。
   まぁ、そのうち戸籍問題で離れるだろうと思っていたがその様子はまったくない。 
   と言うのも、生前父が手回しをしていたらしいく風間は立花の子だと知っている。
   幼少期から主の事を知っている風間、そして好意を持っている。
   そんな押せ押せの風間にあたふたする夢主を書きたい。(願望)




私は小さい頃から変な記憶に悩まされていた。

それは前世の記憶というもので、しかも厄介なのはそれが私が生まれた時代よりも先。

つまり未来の記憶だった。

そんな事を周囲にベラベラと喋った私は異端として扱われまして、近所の子供にハブられる毎日であった。

最初は断片的な記憶が段々とハッキリになってきたころ、体の成長を遥かに超えた私の精神年齢はもう両親の年齢を超えた。

(その時のショックは計り知れない)

明らかな自分の異端に気づいた私はとてつもない孤独感が生まれた。

母はその頃、妹の世話と勉強の両立に忙しくて私は家ではなくよく空地で一人で泣いていた。




『私はこの世界で独りぼっちなんだと実感した。』




チチチ・・・・。

小鳥の声で目が覚めた。

文字からしたらとてもロマンチックに見えるが、実際はそうでもない。

そんなロマンよりもまず私を襲うのは、何よりも眠気だ。

カーテンの隙間から入る、まだ優しい太陽の光でさえも私の目を刺激して光を避けるように寝返りをうつ。

そうするとそのままうとうとと行きそうなのをグッと我慢して体を起こした。

早い朝は嫌いだが、もう慣れたものだった。

隣で寝ている妹の空を起こさないように、細心の注意をはらって自分の支度をした。

妹は朝に私が起こさないと怒るのだ。

妹曰く、「もうッ!!お姉ちゃんのお手伝いしたいんだから、起こしてよ!!」である。
クスッ

思わず思い出して笑ってしまった。

そう言ってくれるのは嬉しいのだが、自分で起きてくれなきゃ意味ないぞと思って何時もそのままにしてしまうのだ。

そうすると案の定、妹はプンプンとして朝を怒るのだが・・・悪いが全く怖くないし。逆に可愛いのだ。

これってシスコンなのだろうか?

まぁ、そんな事はいいか。

用意を済ませて、階段を下りて台所へ。

この家、下宿のご飯を作るのは私の仕事だ。

料理を作るのは好きだから別に苦ではないし、普通に楽しい。

お釜に火をつけて、コップに水を入れて、父の写真の前に置いた。

『おはよう。お父さん』

写真で笑う父に笑顔で話しかけた。これが私の習慣である。

そしてもう一つの習慣を行うために私は庭へと出た。

その手には旗をもって・・・・。








少女よ君は旗を挙げる。なぜ?

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