そして唄は甦る








 待ち望んだ二人の約束は、震える月の下で叶えられた。
 娘のまとう純白の衣が風もないのに揺れたのは、彼女が躊躇う事なく歩を進めたせい。銀を散らばせた男の黒髪が揺れたのは、娘が与えた優しい抱擁に、小さく体を強張らせたせい。
 先程まで聞こえていた宵闇の音楽は、既にない。指揮棒が床の上へと滑り落ち、古びた教会は静寂に包まれた。
 娘――エリーザベト・フォン・ヴェッティン。
 彼女の言葉は、とうに止まったはずの男の心臓をも奮わせる。恐怖と紙一重になって背筋を駆け抜けるのは、忘れ去った懐かしい感情だった。
 ――愛してる。
 清廉な白。告げられた言葉の気高い熱。その意味を、男は知らなかった。知らないはずだった。磔となってまで愛に殉じた愚かな末路を哀れみこそすれ、自分が祈られる覚えなど一つもなかったと言うのに。
 しかしすがるように伸ばされた娘の腕に、彼はいつの間にか安堵を見出していた。身に纏わりついていた鎖の輪が輝き始め、次第に軽くなっていく。鎖はやがて浮かび上がり、互いに擦れ合う涼しげな音を立て始めた。
「メル、覚えていてね。貴方の幸せを願った人が、確かにいた事」
 エリーザベトが囁くと呼応するように鎖の輪が一つ、ぱりんと弾ける。体の一部となっていた重みが急に失われ、男は無意識に息を詰めた。二人を包んでいた月光が強さを増していく。
「……君、は」
 歌い手を得られなかった楽団は、今や彼らの主人である屍揮者までも失おうとしていた。墓場は次第に明るくなり、聖女の奇跡を待ち望んでいる。
 滲んだ記憶の糸を手繰り寄せるように、男の視線もまた遠い彼方に向けられていた。やがて確かな光を掴み、瞳がゆっくりと見開かれていく。そこには理解と驚愕の色があった。
「エリー……」
 しかし名を紡ぐ前に、ぐらりと、その体が揺れる。
 まるで剣で胸を一突きされ、やがて引き抜かれたようだった。男の体が急に萎え、ふいごのように呼吸を喘がせて硬直した後、ゆっくりと崩れていったのだ。
「メル!」
 尋常ではない様子に悲鳴が上がる。屍人は死なない。しかしだからと言って、その身を案じない訳ではない。エリーザベトは抱きついていた腕を解き、慌ててその顔を覗き込もうとした。
「……やれやれ、勝手をされては困るな」
 しかし制すように男の足が一歩、踏み出される。
 均衡を取り戻しながら彼が顔を上げた時には、心が通じ合った理解の色は失われていた。
「これがないと体が軽すぎてね、地に足がつかなくなってしまうんだよ。お嬢さん」
 塗り替えるように、揶揄と挑発の表情がそこにあった。姿形は何一つ変わらないのに、瞳に宿る光だけが禍々しい。
 男が指先に鎖を絡めて一巻きすると、外れた部分が再び繋がり、じゃらりと重みを得て赤いベストの上を垂れる。鎖は奇跡をあざ笑うかのように元に戻り、蛇を思わせる生々しい光沢を放っていた。
「貴方……誰なの」
「私は私だが、さて、名が必要かな?」
 艶やかに上がる口角。その言葉は言外に、先程とは別人なのだと告げていた。
 エリーザベトは本能的に危険を感じ取り、相手と距離を取ろうとする。しかし腰に腕を回されて身動きが取れず、仕方なしに声を荒げた。
「離しなさい、メルはどこ!?」
「ははっ、恋しい男ではないと分かった途端に態度が変わったな。腰を抱く程度で問題があるのか、まさかそこまで初心ではあるまい?」
「……っ、止めて!」
 更に腰を引き寄せられる。その遠慮ない動作に、エリーザベトもまた表情を切り替えた。待ちわびた人を迎え入れる女の顔ではない。屋敷の奥深くで大事にかしづかれ育った娘の顔ではない。理不尽な境遇に翻弄され、数々の求婚者をつれなく拒み続けた強情な目で、迫る相手の頬を平手で打つ。
 小気味よい音が鳴った瞬間に、懐かしい人に乱暴してしまったと胸が痛んだ。しかし目の前の男の様子が変わる様子はなく、僅かに髪を乱しただけに終わる。
「ふん、さすがは聖女殿。堅物なのはお墨付きか」
 痛みなど感じていない様子だった。不吉な予感にエリーザベトの足が竦む。先程まで確かにいたはずの彼は、一体どこに行ったのだろう。戸惑いながらも抱擁を受け入れてくれた、あの彼は。
 男はこちらの動揺など最初から見越しているらしい。突然エリーザベトを突き放すと、座り込んだ彼女の横髪を片手で掴み、歌うように言葉を紡いだ。
「じゃじゃ馬慣らしは得意なつもりだが、これから調教するのは些か手間だ。仕方ない、さっそく種明かしの時間としよう。確かに私は君の『メル』ではない。この肉体の正当なる持ち主さ」
「じゃあ、さっきの彼は」
 強かに腰を打った痛みに顔をしかめながら、エリーザベトが問う。
「同居人と言ったところかな。今まで良く働いてもらったが、しかし君のお陰でお疲れのようだ。若造はおねんねの時間らしい。それで久方ぶりに私が出てきた訳だよ」
「……貴方がメルを唆していたのね」
「そう思うかい?」
「メルは誰より優しい子だったわ。復讐だなんて望むはずがない」
 次第に鋭くなっていく彼女の声とは反対に、男の笑みは深みを増していく。
「私一人が悪者扱いだなんて心外だな。君には感謝して欲しいくらいだよ。忘れ去られた御像として、干からびたまま蜘蛛の巣と永遠にダンスをしたかったと言うのなら話は別だが、この復讐劇のおかげで愛しい男と再会できたんじゃないか。人形に負の感情を移し変え、自分だけは聖女になって奇麗事だなんて、君も案外薄っぺらい!」
「何を……!」
 屈辱に顔をしかめると、見計らっていたように男の片手が伸び、がっちりと顎を掴まれた。眼前に迫った相貌に焦りを覚えるよりも先に、何を言われるのかと恐怖する。弧を描く唇とは反対に、男の目は既に笑っていなかった。
「約束したのにちっとも迎えに来ない、『我が侭で嘘吐きな子供が大嫌い』だったのは君の方だったんじゃないのかい。政略結婚にかこつけて、甘言ばかりを吐く下品な男達を『愛と性欲を切り離せない』と軽蔑していたんじゃないかい。理不尽な世界に『殺意を唄いたかった』のは、本当は君だったのでは?」
「………っ」
「他人事のような顔をしないで欲しいね、ヴェッティン嬢。君だってこの世に未練を残す屍人姫の一員だ。例え私が手を掛けず、『メル』の屍揮者が生まれなかったとしても、君は衝動に導かれて井戸に辿り着いていただろう。叶わない約束に身を焦がした、憤怒のお姫様としてね」
 羞恥と当惑でくらくらと目の前が白く霞んだ。不甲斐ない事に、それは真実の一角を突いているように聞こえる。少なくとも彼女の耳にはそう聞こえたのだ。
 ひっそりと唇の内側を噛む。磔になった時ですら、これほど心は抉られなかった。決して表に出す事のなかった後ろ暗い想いを言い当てられた衝撃に、体が奮える。胸に感じた痛みを押さえ込もうと掌を握り締めても、それは失われはしなかった。
 無意識に封じていた利己的な欺瞞。エリーザベトは更に深く唇を噛み、動揺に心がさらわれないよう硬く瞳を閉じる。
「……ええ、そうかもしれないわね。誰も恨まないと決めたのに、それでも私、ずっと恨んでいたのかもしれないわ」
 どのくらい黙り込んでいたのか、感覚はとうに失われていた。
「おや、素直だね。認めるのかい?」
「彼のいない人生が苦しかったのは事実だもの。苦しくて、辛くて、腹立たしかった。それが罪だと言うのなら、確かに罪の渦中にいた事になるでしょうね……恨む気持ちまでは縛れないわ。再会の約束にせよ、結果的に彼を縛っていた事になるのかもしれない」
 エリーザベトは苦々しげに睫毛を上げる。甘い夢はとうに醒めていた。
「けれど私が罪人だったとして、それがメルに何の関係があるの。罰を受けるのは私だわ、彼じゃない。そして罰するのは神であって貴方じゃない――。メルを解放してちょうだい。私は、彼を眠らせてあげたいだけよ」
 乱暴に首を振り、顎を掴んだ男の手を振り払う。相手が何者であれ、その内側に宝石のように『彼』を埋め込んでいるのなら、自分の恥が暴かれるなど問題ではない。やるべき事は一つ、償う事だけだ。救う事だけだ。
 挑みかかるようなエリーザベトの物言いに興が削がれたのか、男はやや視線を横に流した。しとめた獲物が開き直って口惜しいとでも思っているのか。心持ち顎を上げ、色の薄い唇を歪ませた。
「……成る程、君の信念は美しい。それは私も認めるところだ。しかし色々と制約があってね。そう簡単にはいかないよ」
「早く本題を言ってちょうだい。つまり?」
「正しさだけが愛ではない、といった意見は如何かな。君は本当に、例外なく死体は土に還るべきだと思うかい。鳥は空だけで生きていると?」
 男は本題には応えず、淡々と畳み掛けた。掴んでいた横髪を離し、彼女の頬にゆるりと指の背を遊ばせながら、再び揺さぶりにかかる。
「神は、人間がそれぞれ抱える事情など慮りはしない。相応の見返りを願うなら自ら手を伸ばすべきだ。彼を救うのは神でもなければ私でもない。君だよ」
「……どういう事?」
「彼の代わりが必要だ。宵闇の楽団の、次なる屍揮者がね。鎖は常にどこかに巻きつかねば意味がない。未練を残した死者には導きが必要だ。それが虐げられた者の正当な権利と言うものさ。叶えてやりたいだろう?」
 話の行く末を察し、エリーザベトはさっと青ざめた。
「つまり……今度は私が貴方の手先になれと言うの?」
「私は命じているんじゃない、提案しているんだよ。『メル』を光ある神の国に送りたいと思うのなら、他でもない君が冥府の川の渡し守になればいい。一度は愛を証明して磔になったんだ、自分の気は済んだろう。今度こそ恋しい男を救う為に汚れ役を演じてみる気はないかい。それが本当の献身と言うものだ。違うかね?」
 エリーザベトは甘やかな悪寒に襲われた。きっと全ての蛇はこうして女達に林檎を食べさせるに違いない。男の詭弁は耳障りのいい毒に満ちていた。危険な物だとはっきり分かるのに、その力に逆らえない。
 どうして死しても尚、恋しい人の為と聞くと、こうも魅力的に響くのだろう――。
 そう感じる自分を嫌悪する。その恐怖は半ば恍惚に近い。メルの為に何かをしたいと言うのは嘘ではなかったが、良いように流されている自覚があるだけに、提案を跳ね除けられない己の無力さがエリーザベトは恨めしかった。誘惑にすがる愚直さが悔しかった。
 けれども、どうしても、諦めきれない。
 月は太陽ではない。光そのものではない。しかし羽虫が火に飛び込む事を恐れはしないように、彼女もまた、焦がれた光に向かって飛び出す事を止められなかったのだ。
「……分かったわ。そうすれば、メルを自由にしてくれるのね」
 生への未練は捨てられても、離せなかった想いがここにある。浅ましく恋にしがみつく醜悪さを女の浅知恵と笑えばいい。自分が宵闇に取り込まれるのは本末転倒だとしても――例えそれを『彼』が望まなくとも、愛を教えてくれた事への恩返しなのだと思えば露ほどの躊躇いも生まれなかった。
 何かを愛しすぎた人間は滑稽だ。その先に破滅が待っていると知って尚、歩みを止める事ができないのだから。
 羽ばたいて、堕ちてみせる。
 目の前の男はエリーザベトの返事に満足したようだ。喉の奥を鳴らし、聞き分けの良い子は嫌いじゃないよと戯言を吐く。男の指先がうなじを滑り落ち、襟首を引き寄せられて、エリーザベトはぎょっと体を強張らせた。
「……何の真似?」
「知らないのかい。悪魔との契約は本来こうするものなのだがね」
 両手で突っぱねようとしたが、眼前に迫った男は素知らぬ顔で嘯いた。嫌悪感をぐっと堪える。
 男はエリーザベトの反応を楽しんでいるのだ。これ以上喜ばせてやる義理はない。
「……いいわ。女は例え体を許しても、心まで食い尽くされはしないもの」
 自ら顎を上げて尊大に言い放つと、引き絞るように男は両目を細めた。
「おや。まるで知ったような事を言うね。まさか他に経験が?」
「勝手に想像してくれて結構だわ。貴方がどんな風に思っても、私は決して傷つかないから」
「ふっ……ははは!」
 彼女の強がりを信じたのか、あるいはそれすら一興だと見破ったのか。高らかな笑い声が教会に響いた。
「いやはや、気に入ったよ!さすがだね、下手な男より潔い!君が純潔かどうか確かめたいところだが、あいにく時間がない。さっさと済ませようじゃないか!」
 哄笑が赴く勢いに任せ、男の指が再びエリーザベトの顎にかかる。それが乱暴ではなかったぶん、人格が入れ替わる前の儚げな青年の姿を思い起こさせ、エリーザベトの気を滅入らせた。
 ――もう少しだった。もう少しで、メルに名を呼んでもらえたのに。
 様相はすっかり変わっていても、育ちの良さを窺わせる立ち振る舞いには見覚えがあった。忘れもしないあの手が、かつて籠の鳥だった自分の為に差し出されたのだから。
「では姫君。これでよろしいね?」
「……もしも貴方がこの約束を破るのなら、真っ先に冥府に沈めてあげるわ」
 切なげに眉を寄せたエリーザベトの一瞬を狙うように、男が囁く。応じる声が震えていなかったのが唯一の救いだろう。矜持を張る時間があった。恋にかける気高さだけが唯一の武器である以上、メルを救う為になら、ここで怯える訳にはいかない。
 しかし彼女の覚悟に反し、予想していたおぞましい口付けは訪れなかった。唇が触れたと思った瞬間、ぐっと喉が締め付けられたのである。男に絡み付いていた鎖がじゃらりと音を立て、跳ね上がり、自分の身に巻き付いたのだと気付いた時には既に自由を奪われていた。
「……っ、あ、あぁぁ!」
 喘ぐような悲鳴が漏れる。蛇のように襲い掛かってきた鎖の縄は、まずは首へ、次は胴へ、やがて手足へと辿り着いた。触れた部分が焼けるように熱い。ぎりぎりと胴体が縛り上げられる。エリーザベトは肩を抱いて順化の痛みに耐えようとしたが、遠のく意識を引き止める術はなかった。
 金の髪は黒く染まり、柔らかな碧眼は色を失っていく。鎖の絡まるドレスだけが皮肉のように純白を保ち続け、聖女の覚悟を嘲笑っていた。
 苦しみで悶える彼女を見下ろしながら、男――イドルフリードは無表情で次なる手駒の仕上がりを待つ。
「いい眺めだね、こちらも久々に体が軽い」
 本来なら『衝動』が娘に移る代わり、こちらの体が用済みとなって消え失せるはずだったが『メル』が唄を集めていたおかげで力が蓄積されていたらしく、鎖が首元を離れても骨が崩れる事はない。するすると己の髪が金に戻るのは『衝動』が娘の身に移り住んだせいだろう。約束に従い、彼は『メル』の魂を手放した。
 どのくらい時間が経ったのか。
 聖なる色は夜に沈み、やがて悲鳴が止まると、そこに生まれたのは新たな屍揮者に他ならない。
「さて、お目覚めかな。お姫様」
 娘はふらつきながら体を起こした。差し伸べられたイドルフリードの手にも抵抗なくしがみつき、促されるまま立ち上がる。その寄る辺ない表情の中に、愛を貫いた苛烈な面影は見当たらない。
 イドルフリードが故意に告げなかった事――屍揮者となったからには、過去の記憶を抜かれる制約。
 馬鹿な女だ、と胸中でせせら笑う。条件を確かめもしないうちに契約を飲むとは。あるいは教えたところで結論は変わらなかったかもしれないが、それでも。
「なかなか似合っているよ。早速だが、君には仕事をしてもらわなければならないね」
 呆然と立ち尽くしている娘の指に、床から拾い上げた指揮棒を絡める。赤ん坊が手の中の物を無条件に握り締めるように、娘もそれを躊躇いなく受け取った。記憶をすっかり抜き取られた後になっても、恋しい男の忘れ形見には反応するものなのだろうか。
「素敵な唄を聴きたくないかい。最初は……そうだね。助けてやった子供達に無残にも焼かれてしまった、哀れな老婆の復讐劇はどうだろう?」
「……復、讐?」
「そう。きっと君も気に入るはずだ」
 ぼんやりと色の抜けた瞳を瞬かせる。『メル』は赤から金の瞳へと変化したが、この娘の場合は冴え冴えとした銀色だった。どこまでも月光に固執する様子が哀れで、いっそ愛らしいとも言える。
「どうして……老婆は焼かれてしまったの?」
「それは子供達が彼女を魔女だと思い込んだせいさ」
「どうして魔女だと思い込んだの?」
「食べさせてもらった恩も忘れて、自分達が食べられると思ったからさ」
「……そう」
 手元ではしきりと指揮棒をいじりっているが、彼女の視線は真正面を向いたまま動かない。感情の波を失っているようだった。しかし囁き続ければ従順に反応を返す。
「想いが報われないのは……辛いわね」
「ああ」
「誤解されたまま死ぬのも、辛いわね」
「そうとも」
 羽根をむしられた小鳥が堕ちていく様子に心躍らせて、イドルフリードは相槌を打つ。
「いいわ――。聞きましょう、そこに未練があるのなら」
 娘が指揮棒を掲げた途端、教会の床がひび割れて、骨となった無数の屍が這い出てきた。かの墓地からの出迎えである。更に指揮棒が振るわれると、ボロ布を纏っていた骨には肉が付き、男女の区別が生まれた。彼らは新たな主人の誕生を喜び、地面がむき出しになった教会の床を踊り始めると、やがて恭しく棺を担いで進み出てくる。
 中には老婆の焼死体。炭の塊となった惨めな末路。そして娘の指揮棒が振り上げられ。
「さあ、唄ってごらんなさい」
 復讐劇の第二幕が始まろうとしていた。

 




END.
(2011.8.23)

多少設定を変えましたが、夢で見た話を文字に起こしたものです。次はメル視点へと続く予定ですが、不覚にもイドベトにときめいてしまった私はどうすれば。



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