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【Confessions of a lady――ある淑女の告白――】
I met him and was still a child.
At that time I was always annoy parents and tomboy, careless.
Of course, now again with the separation. It is no longer, so childish.
Trivial things even tougher, manners and mores are hated.
However, that he met, at his side notched, I changed.
Did not want is embarrassing to him.
                       ――――――――

 リグスファイヴ地方に、スタンフィールドという王都がある。
 木々も道も、どの家も昨晩から降り続けた雪が積もりに積もって、真っ白く染まっていた。
 その家々が連なる所から、少し離れた場所にあるのが、ホーストン邸だった。
 明るい茶系の塀と、黒く塗られた鉄製の門の向こう側に、芝で挟まれた道が続いている。
 庭は広かったが、とてもシンプルな造りだった。それでも、木々や草花は綺麗に整えられているのが、よく分かる。

 睦月ジャンヴィエに差し掛かったある日。
 この屋敷で暮らすエドワードは、窓から庭をじっと見つめていた。今日は、クラウディアとその父親やってくるのだ。
 二ヶ月後の弥生マルスには、子供が成人になったことを認める、洗礼の日エアヴェクスがある。
 その日を超えれば、クラウディアは大人であると認められ、いよいよ結婚することが出来るのだ。

「あっ、」

 エドワードが、門の向こうに一台の馬車を見つけて、顔を綻ばせた。

 屋敷に続く道を走っていた馬車が、玄関へ続く階段の前に止まる。すると、お立ち台に立っていた、
 老執事が颯爽と降りて、馬車の扉を静かに開いた。まず、最初に降りた伯爵を丁重に案内した老執事が、
 差し出した手を取り、馬車から足を踏み出したのは、一人の少女だった。巻いたような、
 癖のある赤茶色の髪をしたその少女は、落ち着いた色合いの服を纏っている。

「ようこそ、おいでくださいました。ウェンライト伯爵様、クラウディアお嬢様」

 玄関ホールの扉が開き、ホーストン邸に仕えている執事、クロードが腰を折った。
 跳ね癖のある、薄茶色の髪をした彼は、いつだって貼り付けたような笑みを浮かべている。
 今日、屋敷にやってきた、クラウディアを含めたレッドフォード一家は、彼が笑っている以外の顔を、
 見たことがない。しかし、それはエドワードも同じであった。クロードは、いつだって笑顔を崩さない。

「ディディ!」

 階上からそう呼ぶ声を聞いて、クラウディアが顔を上げる。そして、唇に小さな笑みを浮かべた。
 スカートの裾を摘んで、そっと腰を落とす。黒いテーブルと椅子の置かれた、玄関ホールへと至る螺旋階段。
 その中腹辺りに、この屋敷の主であり、婚約者であるエドワードがいた。
 やや駆け足で降りてきたエドワードは、クラウディア達の前まで来ると、人の良い笑みを浮かべた。

「お待ちしておりました」

 などと簡単な挨拶もそこらに、彼らは応接間へと足を運ぶ。赤い絨毯が敷かれた長い廊下に、
 一定の間隔ごとに大きな窓が嵌め込まれていた。そこから差し込む外の光が、ぼんやりと屋敷の中を照らす。
 彼らレッドフォード家は、割と歴史のある一族である。爵位こそ、エドワードが世襲した、
 公爵の位よりも下であるが、このウェンライトという人物は、非常に人望に厚く、信頼性の高い男であり、
 多数の領地を、きっちりと魔物から守り続けている。彼らとの縁談は、セオドアという親代わりの男によって持ち込まれたものだ。



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