8
《side Mafiaboys》
「ちょっと博士!どういうことよ」
哀が怒りのまま不思議な形の家の扉を開けて怒鳴る。
まあいきなり得体のしれない人と同棲すると言われれば当然の反応だろう。
特にランボ達はマフィアと公言した身。
家にまで来られたら気を休められないということだろう。
見ていると老人と言ってもいい年齢の太った男性がやって来た。
「おお、二人とももう来たのか。哀君もそんなカッカッするでない。二人はワシの博士仲間からの預かることになったのじゃ」
「私聞いてないわよ」
「何せ決まったのも急なことじゃったんだ」
博士仲間とはジャンニーイチのことだろうとランボは思った。
彼は武器メカニックとして時々学会にも出ているらしい。
そして、綱吉がそんなジャンニーイチと灰原哀の保護者的立場の阿笠博士が知り合いだと知り、無理矢理こうゆう流れに持っていったとかなんか。
「俺っちはランボだよ」
「ミーはフランですー」
「ワシは阿笠博士じゃ。よろしくの」
「宜しくなんだもんね!」
「ヨロシクしないで下さいー」
「フラン!」
「だってメタボじゃないですかー」
「うっ」
フランの発言に阿笠がビクッとする。
そりゃ自覚しているだろう、で、あまり指摘されたくないらしい。
「そうね。それは同感だわ」
「哀君まで……」
「それより!私は嫌よ」
「でもー決定事項なんでー」
「俺達も宿無しは嫌だもん」
「けど、」
その後、哀を説得するのに少年探偵団との待ち合わせ時間までかかった。
[←] [×]
back