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sideダンブルドア
半ば追い出されるように彼女の住処から出て、イギリスと繋がる煙突ネットワークのある暖炉へ姿眩ましし、イギリスに戻った後にホグワーツの入口まで姿眩ましをした。
「あれは、父親譲りの傲慢か!?まったく、彼女に似ているのは見た目だけだというのか!!」
城に向かって歩きながらセブルスはそれまでの鬱憤を晴らすように憤りを口にした。
彼の嘆きが分からないでもないので暫くは放っておく。
「まあまあ、セブルス、それぐらいにするのじゃ。ワシらにはそれより気にしなければならないことがあるはずじゃ」
「ええ、ええ、分かってますとも!!ハリー・ポッターを守ればよいのでしょう。それからリアナ・ポッターも。最もあんな様子では守る必要なんてなさそうですがね。ホグワーツに何かあるはずがないですから」
「それなんじゃがな、今年は荒れるかもしれん」
「なんですと?」
とある友人からの預かり物とそれを狙う者を頭に思い浮かべて口にした。
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