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sideダンブルドア
だから、リアナ・L・ポッターは死んだ。
それが、長年信じられてきたことだというのに、今年になって、彼女が入学するはずだった年である今、彼女の名がまた名簿に刻まれた。
寸分違わずに以前と同じ彼女の兄であるハリーの下に。
生きていたのならば、どうして名簿から名が消えていたのか、どこで生きていたのか、元気でいるのか、そもそもどうやってあの場からいなくなったのか、甚だ不思議である。
その真相を探るためにダンブルドアが彼女の住所として名簿に記されていた場所に向かおうとした時には既に彼女はイギリスから離れアメリカにいた。
その後も名簿を通して彼女の動向を探ってみたが、暫くするとイタリアに定着したようだった。
つまり、彼女は今までイタリアに住んでいたというのだろうか?
そう考え、イタリアに住む知り合いに調べてもらおうとしたが上手くいかなかった。
仕方なく何もしないまま、彼女の現在地にフクロウを飛ばし、入学の旨を伝えた上で、彼女の誕生日の日にセブルスと共にリアナの元に向うことにした。
それは、ダンブルドアにとって人生で最も自身の死を感じた瞬間だった。
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