恋愛必勝法
相手フリーダム、竹谷にょたっぽい雰囲気
○恋愛必勝法
竹谷視点
ある時、駅前の小さな書店で本を買った。いままで、書店に行ったら漫画か生き物図鑑くらいにしか用の無かったら俺が、なんと恋愛に関する本を購入した。照れ臭くて、お店の人に怪しまれそうなくらい挙動不審だった記憶がある。家に帰って、早速その本を取り出した。後ろに人がならんでいたからカバーは断ってつけてもらわなかったのだが、やはりお店の人の好意に甘えて置くべきであったと思う。ピンクの表紙に赤で書かれたタイトル『恋愛必勝！虎の巻(ハート)〜あの人の心をぶち抜くコツ〜』が痛々しい。ていうかぶち抜くって怖いな。
「････」
とりあえず目次をとばして第一章を見る。
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第一章・恋愛は笑顔で有利に進む！
相手が自分に好意をもっていると思ったら自分も好意をもつことを[好意の返報性]と呼びます。人は自分に向けられた笑顔を見ると、好意をもっていると感じ、相手を好きだと感じてドキッとするのです。笑顔を効果的に使えるようになれば、恋愛を少しだけ有利に進められると言えます。
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「笑顔、か」
笑顔なら日常的に相手にアピールしやすい。隣のページに、どんな笑顔が効果的か書かれている。
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キレイな笑顔、３つの条件
笑顔になろうとすると作り笑顔になってしまうことも。ここからは手鏡を持ってcheck！
@口は口角がキュッと上がった逆かまぼこ型で、上の歯が見えていること。
下の歯が見えていると卑屈な印象になるぞ。
A目尻が下がっていること。
目が笑ってないと言われる人は目尻を意識。
B頬の表情筋が左右のバランスよく上がっていること。
片方だけ上がった笑顔は、ニコッではなくニヤッに見えるから注意。
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なるほどなるほど。俺は、カバンから手鏡を取り出した。えっとまずは････
「口が逆かまぼこ型、上の歯を見せる」
ニー
「で、次が目尻を下げる」
グィ
「あとはほっぺが左右対称」
キュッ
「････」
怖い顔になった。どうしてだ。書いてある通りにやったはずだが、力を入れすぎたのかもしれない。頑張れ俺！と自分を励まして何度も挑戦する。
「こ、こんなんじゃアイツを落とすなんて不可能だ！が、頑張れ俺！」
しかし、根性と努力は実らず、般若のような表情にしかならなかった。下で母さんが、夕飯だと呼んでいる。俺は笑顔を諦めて本をベッドに放った。
が、しかし。あんだけ練習してもダメだった笑顔が、アイツに褒められた。
「お前の笑顔っていいよな。俺、結構好き」
普通にいつもどおりに話していただけなのに、不意に話を遮ってそんなことを言うもんだから、俺は二の句がつげなくなった。あぁ、また挙動不審になってしまう。
おわり
尻切れトンボorz
竹谷って作り笑顔できなさそうですよね。でも自然な笑顔が最高っていう････。
参考・いつぞやのmi×i記事
2011.11/13
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