★簡単な説明

会話文のみ。時系列バラバラ。だいたい週1〜月1を目標に書いていきたい。

【簡単な設定】
緑間君と火神君が祓い屋。主に悪いあやかしの退治。(祓い屋というより退治屋?)
中三の時に祓い屋の仕事をしている途中で出会い、以降コンビを組む。
しかし互いにバスケをしていることは知らなかった。ので、バスケ部として初対面したときは驚いた。
先祖返り組は戦闘能力は一切なし。ただ霊力妖力が無駄に高いので、あやかしなどがハッキリ見えます。 





▼夢を



「――火神君!!」

黒子の切羽詰まった声が聞こえた。同時に、背筋にゾワリと悪寒がはしる。

反射的に振り向いた先には、黒い禍々しい気を纏う巨大な影。

(あ、やべえ)

勢いよく降り下ろされる、【なにか】。

避けることは叶わないと、本能が察する。

(ここまでか)

どこか冷静な頭でそんなことを考えた瞬間、

ブシャァア

目の前で、真っ赤な血が飛び散った。

「……えっ」

しかしそれは、自分の血ではなかった。

誰かが、目の前に立っている。

自分と【なにか】の間に、両手を広げて。

まるで、俺を守るような形で。

「"―――"?」

誰かの名前を呼んだ。目の前に立つ彼は、ゆっくりと、その身を傾かせ……

ドサリ

俺のあしもとに倒れる。

彼の血が地面を染めていく。

ドクドクと流れるそれは、まるで止まることを知らないようで。

ぐちゃり

耳が、嫌な音を拾った。

【なにか】が彼を潰してしまうのを、俺は呆然と見ていることしかできなかった。




















「――――ッ!!!!」

はぁ、はぁ

荒い呼吸が室内にやけに響いて聞こえる。

まあ、あの夢を見た。

俺が【なにか】と戦っていて、黒子の叫ぶ声が聞こえて、俺は【なにか】に殺されそうになって、それで

誰かに庇われて、その誰かが死んでしまう夢。

「いったい、なんだってんだよ……」

かいた汗が気持ち悪い。

俺は、漠然とした不安を抱えながら、ベッドからおりた。



*****


長編を書こうと思ったけど力尽きた。

 


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▼街中で




今吉「お」

緑間「あ」

火神「うげっ」

今吉「なんや火神、人の顔見てうげって失礼やな」

火神「えっあ、いや、その……すんませんっす」

今吉「火神が素直すぎてワシ泣きそう」

緑間「先輩を泣かせるなど、火神、なにをやったのだよ」

火神「お前はなにを言ってんだ、泣いてねぇよ今吉サン」

今吉「緑間君おもろすぎwwww腹が捩れるwwww」

緑間「相変わらずうるさい方ですね、今吉さん」

今吉「うるさいってひどない?仮にも先輩に向かって」

緑間「素直なもので」

今吉「そないな素直さは求めてません」

火神「というかホントなんでここにいるんだよ?ですか?」

今吉「変な敬語wwwまだなおってないんかwww」

緑間「(高尾みたいみたいなのだよ、うぜえのだよ、一発殴ってもいいだろうか)」

今吉「緑間君、全部聞こえてんで?」

緑間「(わざとです)」

今吉「さよか」

火神「(なんでこの人はいつも胡散臭いんだ)」

今吉「胡散wwwwwwww臭いwwwwwwwwwひどすwwwwwwwww」

火神「(オレやっぱあんた苦手だ。です)」

今吉「キミら口出して言いや、なんでいつも読んでもらうこと前提なん?」





先祖返りではなく、妖怪の今吉さん。ちなみにサトリの妖怪です。
この三人は実は半年前に出会ってる設定。

 


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▼お好み焼き回(晴れた直後)



とある一軒のお好み焼き屋でキセキ的な再会を果たしたボクらは、高尾君の策略によって一つの席に集められた。最初はあまり機嫌のよくなかった緑間君もやはり空腹には勝てなかったのか、途中からは中学のときのオカン精神を存分に発揮していた。あいかわらず口煩い人だったか、それがなんだか懐かしかった。

「おい火神、まだ食うつもりか」
「んだよ、わりぃか」
「悪いわ!見てるこっちまでいっぱいになるのだよ!」

そんなやりといを何回繰り返しただろう。緑間君もいい加減諦めればいいと思うが、今回ばかりは全力で同意だった。火神君はいつも食べる量が多いのでだんだんと慣れていましたが、今日は二試合、しかも王者との戦いだったのでお腹もいつも以上に空いたんでしょう。食べる量が倍です。
緑間君が怒鳴るたびに苦笑いをしていた黄瀬君が、まあまあと彼をなだめている。

「緑間っち落ち着いて。気持ちはわかるっスけど、たくさん食べることはいいことじゃないっスか」
「たくさんにも限度があるだろう!こいつの場合は食いすぎなのだよ!」
「いいじゃねえか別に。試合の後はめちゃくちゃ腹が減って」

火神君の言葉が、ふいにそこで途切れた。どうしたのかと彼の顔を見れば、火神君はじっと店の扉を見ていた。緑間君も、険しい顔で扉を睨んでいる。
それに、ああ、と納得する。

「どうしたんスか、二人とも」

黄瀬君がそう声をかけた直後、二人は席を立った。ガタリと椅子が音をたてる。

「黒子、黄瀬、おしるこを買いに行ってくる。」
「わりぃ、オレも炭酸飲みたくなったから行ってくるわ。」
「……行ってらっしゃい。」
「どーぞっス。」

そう声をかけて、二人を見送った。




「あれ?真ちゃんは?火神もいねーじゃん。」

二人が店を出たあと、気になったのか高尾君がやって来た。

「緑間君はおしるこを買いに行きました。火神君も炭酸が飲みたくなったようで、一緒に行ったんです。」
「へー。炭酸ならここにもあるけどな。つか真ちゃんおしるこ買いに行ったって、どんだけ飲みたいのよ。好きすぎっしょ。」

ゲラゲラとお腹を押さえて笑う彼は緑間君の言うとおり、確かにバカっぽかった。というか、笑いの沸点が低すぎやしませんか、キミ。
と、そんな失礼なことを考えていたら、黄瀬君と高尾君がなにやら親しそうに話していた。

「緑間っちのおしるこへの執着は半端ないっスからねぇ。」
「やっぱ中学からなんだ、あれ。」
「そうなんスよ。みんなでコンビニ寄ったときも、いーっつもおしるこ買ってて。みんなアイス食べてんのにさー」
「やべぇ、笑える!つかヒトコトくらい声かけてくりゃ自転車貸したっつのに。ここら辺自販機ねえんだし。」
「ちょっと待って、自転車ってリヤカー付いてるやつでしょ?それ貸すんスか!」
「いや、外すに決まってんじゃん!そこまでオレ酷くねえよ?」

黄瀬君の発言のなにが面白かったのか、彼はまた笑い出した。




二人が出ていってから、もう30分がたった。一度後ろを振り返って扉を見るが、二人が帰ってくる気配はない。

「…………。」
「今回は、結構遅いっスね、緑間っち。」

黄瀬君が火神君が作っていた途中のお好み焼きを箸で文字通りつつきながら言う。ボクは扉から視線をはずし、隣に座る黄瀬君の顔を見る。その表情は前髪に隠れていて見えなかった。ボクは「心配ですか?」と聞いた。

「まあ、そりゃあね。けど、だからって様子見に行ったりしないっスよ。見ることすら出来ないオレが行ったって、意味ないし。」
「そうですか。」
「そうっス。……それに、火神っちも一緒だし、なんとかなるでしょ。」

顔をあげて、へらりと笑って黄瀬君はそう言った。
ボクは気付いた。これは、感情を隠すときの笑顔だと。けれど、それには触れず、「そうですね」と当たり障りのない返事をした。

力を持たない黄瀬君と、ただの先祖返りであるボクが行ったところで、足手まといでしかありませんものね。

それは声には出さなかった。





何の力もない黄瀬と実は先祖返り黒子。

 


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▼「ボクサカオヤコロ」



赤司と初対面した夜。




「僕に逆らうやつは親でも殺す」

いきなりハサミをつき出してきて、オレや他のキセキたちが絶句している中(いや、やっぱりキセキの連中は普通にしてた)、赤司征十郎という男は圧倒的な威圧感を醸し出しながら、そう言った。
中学の頃、緑間から聞いていた彼とは随分と印象が違って、一瞬オレは同姓同名の別人なのかと疑ったが、緑間や黒子、青峰に黄瀬に紫原が平然としているのを見て、「あ、こいつは赤司征十郎で間違いないのか」と理解した。
視界の端で、フリがガクガクぶるぶると、まるで生まれたての小鹿のように脚を震わせているのを見た。
どうやらこの場で赤司の行動のおかしさに気づいているのはオレとフリだけなのだと、なんだか頭がいたくなった。
だから今晩、パトロールの時になったら言おうと思った。

「緑間。オレが口出しすることじゃねえのはわかってっけどさ……友達は選んだ方がいいぞ?」

「突然なんなのだよ」

結果、緑間に変なものを見る目で見られた。
こういうとき、日本ではなんと言うんだっけと思考を働かせ、ああ、と思い至った。

「解せない」





確実にあの赤司君はアウトだと思う。

 


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▼防御系が得意な緑間と攻撃系が得意な火神



インターハイが終わったあとの、とある日の夜




「……火神、」

「どうした?」

「貴様のところの、PGの……」

「伊月センパイ?」

「ああ。その人についてなんだが……、……。」

「?なんだよ、伊月センパイがどうかしたのか?」

「……いや、なんでもないのだよ」

「なんだよ、気になるじゃねぇか」

「ならば気にしないように努力しろ」

「意味わかんねぇよオイ」

「(気付いてないなら、わざわざ言う必要もないか。伊月さんが、鷲の先祖返りだということは)」






伊月さんは鷲の先祖返り。本人は気付いてないけど。
緑間君は感知とか見破ったりするの得意だけど、火神君は不得意です。

 


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