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畳み掛けるようにしてファルシ=アニマを攻撃していれば、その様子が可笑しいことに気がついたウィッシュ。

思わず本体に向かっていったライトニング叫んだ。


「ライトニング!だめだ!!」

「のわっ!?」

「っ!!?っく!」

「自動再生機能か、一筋縄でいかなそうな野郎だぜ!」


再生された両触肢が起動し、開始直後に起こった爆風が再びウィッシュ達を襲う。


「もう少しだ、頑張ろう!」

「さんきゅーな!」

「すまない。」

「ありがとよ!」


ウィッシュは爆風で吹っ飛んできたライトニングとスノウにポーションを浴びせる。

後方にいたサッズにも被害があったためその場に行きポーションを与えた。


「厄介な相手だな。」

「何を言う、面倒くさいの間違えでしょうが。」

「ふ、違ぇねえ!」


ポツリとこぼされたライトニングの呟きに垂れてきた汗を拭いながら答えたウィッシュに、サッズが賛同した。

「ウィッシュ、スノウと同じ奴を狙ってさっさと片付けるぞ!サッズは状況を見て回復も頼む。」

「あいよ!」

「まかせとけ!」


拳を振るうスノウの後にプレスターを振り下ろすと、触肢はドリルのようなものを叩きつけるように攻撃をしてきた。


「っく!」

「ウィッシュ、大丈夫か!」

「問題なし。…、ライトニング!」


間一髪で逃げ切ったが、掠った頬から鮮血が滴る。

ぐい、と拭えばぴりりとした痛みを発したが、右肩に比べればなんともなかった。

触肢を片付け終えてから後方から来るライトニングに目配せをする。

彼女は小さく頷いてウィッシュに向かって駆け出した。


「ウィッシュ、決めるぞ!」

「はいよ!」


高く放り投げたライトニングの後を追うように、ウィッシュ自身も勢いをつけて飛び上がる。

ライトニングのブレイブエッジとウィッシュのプレスターの矛先は無防備になったファルシ=アニマの中心にある核。


「これで、どうだ!!」


カァン!と響いた小気味いい音が響き、ファルシ=アニマは機械の爆発音を響かせながら瞬きだした。













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