キミに極限愛を捧ぐ | ナノ



2012アジマリ記念日コラボE


 その出来事が、かれこれ二週間前。

それから数日後、買い物中に会って、何かいいたそうにしてたあいつに有無を言わさず荷物もってもらって、いつものように振舞って。
家についたら、この前の痕がどうなったか見せてほしいとか言われた。

見せたよ?緊張しながら。手震わせながら。
顔赤くしながら。
首筋さらしたよ?

あいつは、まじまじと見て「薄くなってるネ」って。
どうする気かなって思ったら、同じところにキスされて。
前よりくっきりと痕つけられた。
心臓破裂しそうだったよ。
そこで、「また来てもいいかな」とか言われて、脱力した。

多分さ。そこから先へ進む心の準備なんかできてなかった。
それが見破られてたのかもしれない。
だから安堵の気持ちがないわけじゃあ、なかったけれども。

その先へ進んでもいいって。
きみなら構わないって気持ちもあったんだ。
だから今ではじれったい。
ドキドキさせるだけさせて。
所有するような痕だけ残して。
何なの?きみは僕をどうしたいの?

ユリカの天使の笑顔がよみがえる。

違うんだよユリカ。なんにもめでたくなんかないんだ。
僕らは何ともいいがたい関係のまま。
そこから進んでなんかいないんだ。




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