2012アジマリ記念日コラボ@
「マリア。首筋どうしたの?いちゅのまに、怪我なんか」
「えっ」
ユリカに指摘されて僕は、言い訳さえ口にできずに首筋を押さえていた。
顔が熱い。
だって。
昨日の夜を思い出したから。
−あいつの唇の感触がまだ、残っているみたいだ。
そうして、思わず首筋を押さえてから気がついた。
ユリカが意味ありげに僕を見ていることに。
「しょう」
それは本当に天使の笑みで。
よかったわね、おめでとう。無言でそう言っていた。
にこにこと笑うユリカが眩しい。
いや、だけどちょっと待って。
無理しすぎないでねって何を?あのさ。
それ絶対、誤解だから。
僕たちなんにもないんだよ。
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