いつか雨にも負けない花に
 学生時代、一人だけ『あれ、ひょっとして』と感じた男性がいた。
 彼は同じ学部同じ学年の学生で、特に突出した長所も短所もなければ、性格に癖も無いどこにでもいる普通の青年だった。ただ、気付いたら同じ講義ではいつも隣に座ってきて私に色々勉強やサークルのことを興味深そうに訊いてきた。
 しかし自意識過剰だったら恥ずかしいのでそのまま何も気付いていない振りをしていたら、ある日同じゼミの日吉くんに『その鈍感さは素か演技かどっちだ』と心底軽蔑したような視線を向けられ問われた。
『幸村さんが彼氏で良かったな。俺ならとっくに冷めて切ってるぞ』
 そう忠告されて初めて、私は幸村さんがその青年の存在に気付いていることを知った。自意識過剰だろうが関係ないと慌てて距離を取り、彼氏との関係は邪魔しないから好きでいさせてなんて言うその青年を振り払って私は幸村さんと学内で一緒にいる時間を増やした。
 最後まで、幸村さんは私とその青年の関係については一切気付いていないふりをしていた。

「豊水商事の幸村精市と申します。イシカワ石鹸の方ですよね? いつも妻がお世話になっております」
 一触即発。意外に頭に血が上りやすい彼の右手にいつでも縋りつけるようにと身構えていたその時だった。数か月前から私に付きまとっていた不倫希望の上司に対して、彼は微笑み会釈をしながら何故か懐から名刺入れを取り出した。
 私を掴んでいた手を無理やり捻りあげられ突き飛ばされたはずの上司も、盛大に困惑している。ただ悲しきかな、日本のサラリーマンは名刺を差し出されたら自分も名刺を差し出さなければならないという習慣が遺伝子レベルで体にインプットされていた。
「ど、どうも。イシカワ石鹸の……」
 慣れた手つきで名刺を交換し合う営業マンが道端にふたり。なんなんだこの光景は。
「先ほどは失礼しました。遠目でてっきり妻に言い寄るナンパ男かと思ってしまいまして」
「あ、ああ……いえ、こちらこそ勘違いさせるようなことを……」
「いえいえそんな、あれっ?」
 狼狽える上司は余所に、幸村さんは微笑みを絶やさず受け取った名刺に視線を向けた。そしていかにもワザとらしく驚きの声を上げる。その瞬間にキラリと光った双眸を私は目撃してしまった。
「もしかして、ミチヤ家具営業三課の課長さんの旦那さんですか?」
 そう問いかける彼の声に、上司の顔色は一瞬で青ざめた。
 勝った。それを確認し上がった口角に、夫がそう確信したことを察した。
「……つ、妻を御存じで?」
「はい! 新人時代からお世話になってる尊敬している営業さんのひとりですよ! 先輩と一緒に何度か飲みにも誘っていただいて。いやぁ奇遇だなぁ、まさかこんなところで旦那さんにお会いできるなんて」
 初対面の人間相手にこんなに喋る人だっただろうかと、マシンガントークが止まらない幸村さんに私も困惑が止まらない。それ以上に、白熱した試合で相手のウィークポイントをこれでもかと攻めラケットを振りかざす彼の幻影を見た気がして思わず固唾を飲んだ。
 そう。その優しい顔立ちと柔らかな声音や雰囲気に付き合いの浅い人間は勘違いしやすいが、この人は元来敵と見なした人間は真っ向から容赦なく叩きつぶすタイプだ。そこに義理や情けは一切入り込まない。
「美男美女の仕事に生きるカップルって羨ましいな。奥さんも言ってましたよ、うちの旦那は私の仕事のこともちゃんと理解してくれて家事も分担してくれる私には過ぎた男だって」
「……そ、そうですか」
「ああでも、最近少し挙動が可笑しいとかこの前飲んだ時に漏らしてたかな。誰かと頻繁に連絡取ってるとか、妙に帰りが遅くなる日があるとか。あんなに強そうな女性でも、やっぱり好きな旦那さんのこととなると可愛いらしく不安になることもあるんですね」
「……」
「そういえば週明けにミチヤ家具さんのところに行く予定だったな……今日のこと彼女に言ったらどんな反応するでしょうね」
 スッと、その眼が鋭く細められた。上司は顔を青くしながらただ目の前の猛獣に殺さないでくれと表情で訴えるしかない。
 しばしの無言が私たちを包んでいた。この場の絶対的な支配者である彼は、やがて私の指に自分のそれを絡めてまた人の良さそうな笑みを浮かべた。
「では、我々はこれで」
 そう言い放ち、彼は踵を返し私の手を引いた。ただ引かれるがままに付いていくしかない自分に、散歩中の老犬がリードで無理やり引っ張られていく光景が思い浮かぶ。これ週明けからどうなるんだという社会人としての不安と、ついにバレてしまったという女としての絶望がせめぎ合い上手く足が動かせない。
 その時、突然彼が立ち止まった。
「ああ、最後に」
 そして数メートル距離が開いた、いまだ立ち尽くす上司に振り返った。
「『今まで散々味方してやった』そうで、どうもありがとうございます。どうか最後まで妻のことをよろしくお願いしますね」

 呆然と立ち尽くす私の上司を虫けらでも見るかのように冷たい視線を一瞬向けて、彼はそのまま無言でその場を立ち去った。今日は仕事終わりにまず不動産屋に寄っていよいよ物件を決めて、その後遅めの夕食を共にとる予定だったはずだ。
 だが幸村さんは最寄りの不動産屋を軒並み無視して、職場からほど近い歓楽街へと進んでいった。言葉は無い、私も怖くて声が掛けられない。
 そして連れてこられた場所は、予想通りラブホテルだった。意図しているのか偶然か、そこは私たちが初めて体を重ねたあのホテルだった。
 金曜日の夜、早い時間帯と言えど空いているのはたった二部屋。その内の料金が安い方を電子パネルで選び、機械音と共に吐き出した伝票をもぎりとって幸村さんは私をエレベーターの方へ引っ張っていった。
「ゆ、幸村さ……」
「お前も、幸村さんだろうが」
 エレベーターにやや乱暴に押し込まれた際、思わず名前を呼んでしまった。返ってきた今までにない乱暴な二人称に、視線が絡まる。息が詰まる、胸が苦しい。仄暗い熱が籠ったその夜色の瞳に、全身の産毛が逆立った。
 ほんの数秒の奪うような口づけに、理性も本能も超越した私という存在そのものが、彼の激情を理解した。怒っている。かつてないほどに。あの病室での糾弾が不満や不安による疲労の結果だったとしたら、これは。
「あの男には許したのか?」
 自分の所有物へ無遠慮に手垢を付けられたことに激怒する、雄の情動。
 エレベーターが指定階へと到着する。今度は肩を抱かれて乱暴に引きずり出された。恐れと戸惑いで思い通りに動かない身体をおそらく抵抗と勘違いされ、顔を顰められたのが分かった。
 先ほど指定した部屋番号のプレートが掛かった扉の上に付いたライトが点滅していた。そこへ私を押し込み、彼は大きな音を立てて扉を閉じる。
「……許すも何も、向こうが勝手に勘違いしただけで」
 なけなしの勇気を振り絞ってそう答える。嘘ではない。本当のことなのだからもっと自信を持って言えたらいいのに、私の視線は下がっていく。
「質問の意図が伝わってないようだな」
 ざらついた唸るような声が聞こえたと同時に、再び手を掴まれて連れ去られる。そこそこ広くて小奇麗な室内の中央を陣取るキングサイズのベッドに、彼は私を突き飛ばした。
 その乱暴さが信じられずに思わず睨みあげると、目が合った彼は虚ろな目のまま口を開く。
「その、勘違いさせるような心の弱みを、あの男には見せたのかって訊いているんだ」
 覆いかぶさってくる細身に見えても力強いその体躯を、懸命に押し返した。
 冗談じゃない。こんなのレイプじゃないか。
「嘘つきっ!」
 思わず叫んだ声は私らしくなく甲高いものだった。幸村さんは構わず私の足を割ろうとする。
「俺なりのやり方で守るって、そう言ったくせにっ」
「ああそうだよ、だから今こうして教えてやろうとしているんだ」
 私の足の間に自らの身体を挟んだ彼は、そう言い放ち私の顔の両脇に腕を付いた。捕食三秒前。せめて心だけは征服されてたまるかと、何故だか私はその時感じたこともないような反抗心を彼に覚えていた。
「二度と他の男に、あんな無防備な顔晒せないようにしてやる」
 唇の端を吊り上げ言い放ったその一言に、秒で血が沸くような怒りが込み上げた。
 肘でその胸を突いて、渾身の力で押し戻そうとする。彼の顔が刹那歪んだ。
「あれが無防備な顔ですって!? ふざけたこと言ってる暇があったら眼科でも行ってきなさい!!」
 そう怒鳴ると、不快そうにその片眉がひくりと動く。
 そして、自らの胸を突く私の右手を取ると、左手も攫って私の頭の上で一まとめにされる。
「い、嫌っ!!」
「いいことを教えてやるよ、楓」
 目を瞑って顔を逸らすと、顎を強引に掴まれて正面へ戻されるのが分かった。
「男って生き物は、お人好しで世間知らずなお前が思っているより、ずっと単純で凶暴な生き物だ」
 薄目を開けると、相変わらず酷薄そうな笑みを浮かべる伴侶がいる。
「どいつもこいつもヤることしか考えてないサルばかり、とは言わないよ。下半身で生きてる男ばかりだと思われるのは心外だ。でもな」
 そして、固く閉ざした私の唇に彼は舌を這わした。これから食べるという宣言をするが如く。
「好きになった女を抱いて自分のものにしたいと、思わない男なんて居ないんだよ」
 唇から離れたその舌を使って、彼はそう言い切った。
 息が、詰まる。
「不倫がしたい馬鹿男に不運にも選ばれてしまったと思っているだろう? 残念だったな。あの男はお前が好きだから不倫したいんだよ。お前の隙が、あの男の想いを育ててしまったんだ」
「な、んで……」
「何で?」
 ますます笑みを深くする幸村さんが、何故だか泣いているように見えた。
「目の前に困っている女の子がいる。助けてあげたら頼ってくれるようになった、嬉しい、もっと笑顔を見たい。俺が救うんだ、俺だけは彼女の味方だ。……そんな庇護欲が、恋に不慣れな男にとってどれだけ毒か、まだ理解してないのか。いつまで温室育ちのお嬢さんでいるつもりだ?」
 体の芯が凍り付いていくのと比例して、涙も凍りついた気がした。
「勝手に勘違いされた? お前だってその男が安全だと勘違いしていたんだろうが」
 私の立場で、その暴論を認めるわけにはいかなかった。
「……既婚者でも?」
「……人によってはな」
「……へぇ?」
 声が震える。先ほどとは違う、凍てつくような怒りだった。
「じゃあ、貴方もそういう理由で浮気する可能性があるってこと?」
「……何を言ってる?」
「救ってあげたい? 俺だけは味方だ? 自惚れないで、そういう男の傲慢な支配欲に傷付く女がどれだけいるか考えたことある?」
 目の前にいる男は、私がこの世で一番よく知る男性。私にとっての男性の象徴。
 その象徴に、抱いたこともない凶暴な感情に支配される。
「それで自分の思い通りの見返りが無ければ怒るんでしょう? 恋に不慣れ? そうでしょうね、結局していることはただのお人形遊びだものね?」
 幸村さんの後ろに、上司と元婚約者の幻影が見えた気がした。
「少し頼られたくらいで勝手に勘違いして、どんだけ恋愛脳なのよ。しかも結婚した後もそんな思考で生きてるなんて考えただけでも反吐が出るわ、結局可哀想な女を良い子良い子して自分が優位に立ちたいだけじゃないっ。そんなド低能がサル以外のなんだっていうのよバァアカァ!!!」
 そこまで捲し立てたところで、私はようやく気付いた。
 幸村さんの笑みが、何か呆れたような同情したような、そんな複雑な微笑に変わっていることに。
「……どうして、あの男にそう言い返してやらなかったのさ」
 そう寂しそうに呟いて、彼は私の上から退いた。
 私は、足をみっともなく開いて両腕を頭の上でクロスさせたまま、その場から動けなかった。
「お風呂入ってくる」
 そう言って彼は静かな足音を立て、洗面台スペースへと消えていった。
 トン、と引き戸が静かに閉められた音がした。

 終わった。
 右手を下腹にそっと当てて、ゆるゆると足を下ろして大の字になる。今更こみ上げる涙に、もう何もかも遅いと自分の涙腺にさえ八つ当たりしたくなる。
 違うだろ、何もかも違うだろう。あの人に言う台詞じゃなかった。あの人に向ける怒りじゃなかった。あの人にとる態度じゃなかった。
 ただ泣いて、謝って、気のすむまで抱かせてやれば丸く収まる話だったんじゃないのか。
「ううっ……あああっ……」
 こんな、子供みたいに声を上げて泣くんじゃなくて、女らしく静かに涙を流しながら貴方が好きだと、貴方だけだと言っていれば。
 これからどうしよう。独りでこの子を育てるのか。次の仕事をすぐに見つけなきゃ。出産費用は。式場のキャンセル料は。みんなには、家族にはなんと言えばいい。
 どうしよう。どうしようどうしようどうしようどうしよう。
 いやだ。
 幸村さんがいない人生のことなんて、考えたくない。
「やっぱ一緒に入らない?」
 大の字に寝転がり、喚きながら大泣きする私を覗き込む頭があった。この部屋には私の他に一人しかいないはずだ。
 どういうことだろうか。ニコニコ笑う幸村さんの幻影が見える。
「ど、して……」
「いや、今見たらお風呂結構広くてさ。一緒に入れるなって?」
 喋ってる。意志の疎通ができる。イマジナリー幸村さんじゃない?
「わ、私、捨てられたのでは……」
「は!? 捨てる!? なんで!?」
「だ、だって……」
 男の人の恋愛スイッチはよく分からない。自分が無意識にそれを押しているというのならもちろん気を付けたいが、無意識なのだからだいたいこの辺りと言われてもいまいち実感が湧かない。もういっそ幸村さんが付きっきりで私の日常を監視して『ここ! ほらここ!』とリアルタイムで指摘してほしいくらいだ。
 でも、冷静に考えれば私は彼を裏切るようなことをしたのではないだろうか。
「怒ってるん、だよね? 他の男に、無防備? なところ見せたの」
「まあ、そうだね」
「失礼なことも言ったし、思いきり胸叩いちゃって……」
「それはお互い様じゃない?」
 困ったように笑って首を傾げる彼に、確かに手首がヒリヒリしているのを思い出した。そこでようやく私は足を閉じて起き上がろうという気になれた。ゆるゆると上体を起こすと、何故か幸村さんがベッドの上で正座をしているので私も釣られて姿勢を正す。
「俺たち、喧嘩をしたんだよ」
「……けんか」
「そう。はじめてね」
 幸村さんが正論を少し乱暴にぶつけてきたのを、私が逆切れして喚き散らしただけだったと思うのだが、しかし彼はそれを喧嘩と言った。喧嘩にしてくれるようだった。
 涙を腕で拭いながら顎を引いて背中を丸めると、幸村さんはそっとこちらに手を伸ばしてくる。
 今度は、優しく私の手に触れてくれた。
「随分乱暴な言い回しはしちゃったけど、内容は日頃から思ってることと変わらないよ。俺は楓にもっと警戒してほしい。男を信じるなとは言わない、けど安全だと思い込まないでほしいんだ。どんなに優しい人でも」
「……うん」
「そこは曲げるつもりはないから。これからも一緒に過ごす上での俺からのお願い」
「……うん」
 彼の右手と、私の左手の指が絡み合う。
「……でも、乱暴したり、威圧してしまったことは、ごめん。怖かったよね……」
 実はそんなに、とは言わないでおこう。私だって頭に血が昇っていてそれどころではなかった。
 それよりも、ここから去られた瞬間が一番怖かった。
「……私も、随分感情的になりましたが、さっき言ったことは自分の正直な気持ちです」
 少しだけ顔を上げて彼の目を見ると、優しい光を帯びた夜色の瞳が私をそっと見守ってくれていた。
「こういう、可愛げの無い女です。正直、自分の思い通りになる女が欲しいとか思ってる男の人は本気で滅べと思ってます」
「滅べか、手厳しいな」
 彼はそう言って少し笑った。
「……たぶん、この先もその反発心は消えません」
「いいんじゃない? っていうかそれは誰でも嫌だよ」
 その何気ない返事に、私がどれだけ安堵しているかこの人は分からないのだろうな。
「八つ当たりしてしまってごめんなさいっ!」
 そう言って、ふかふかのベッドに両手を突き頭を下げた。
「幸村さんのことを、傲慢だとか、人形遊びしてるとか、そんなこと思ったことは一度もありません。貴方のことが、大好きです……貴方が好きな人で、良かった」
 頭を下げたままそう言うと、ふと両肩を掴まれてそのまま腕の中に誘われた。
 ギュッと、なかなか彼にしては珍しい力の強さで縋る様に抱きしめられる。そっと、抱きしめ返した。
「俺の方こそ、捨てないでね」
 不安げに呟かれたその言葉に、思わず目が点になる。
「楓の居ない人生は、考えたくない」
『期待した通りじゃなくても、その裏に必ず自分への愛情があるって信じてるから』
 杏の声が蘇り、何か空白のピースが嵌ったような気がした。
 不安、だったんだ。彼の強さや思いやりが揺らぐほどの衝撃を、私が与えてしまったんだ。
 彼が私を愛しているから。
 そう、なんだよね?
「……せいくん」
 そういうことなんだよね。
「せいくん」
 どちらともなく唇を重ね合う。優しく私の唇を吸うその仕草に少し口を開くと、生ぬるい舌が歯列をなぞりながら口の中に入ってきた。
 幸村さんは私のスカートの中からブラウスとインナーの裾を引っ張り出し、その間から手を入れて背中に回した。下着が外れて圧迫感が消える。その間にも舌は絡み合い、悩ましい鼻に掛かった声が自分から漏れた。
 唇が離れ、銀の細い糸が伸びて途切れる。切なげに細められるその双眸を真っ直ぐ見つめて、私は彼のベルトに手を伸ばした。
「ねぇ、せいくんを甘やかしたい。してもいい?」
 その宣言にポカンと呆けて口を開けたままの彼に、ジャケットを掴んで引き寄せギュッと抱き付いた。
 これは私の意志。私だけの想い。誰に望まれたわけでもない、彼から貰いたいものがあるわけでもない。ただ、幸村精市を可愛がりたいという心の底からの衝動。
 彼が私に植えて育ててくれた、見返りを求めない愛情。


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