下っ端レ○プ!野獣と化した変態
※遊星とブルーノが変態なので注意。何でも許せる人向け
不動遊星をどう思うかと、ポッポタイムの面々に聞くと、まず悪い印象を持っている者はいないだろう。
龍亞や龍可は、ヒーローに憧れる少年少女そのもの。クロウは遊星を全面的に信頼している。アキに至っては返答を得る前に顔を赤らめることは明白だ。ジャックも、彼をライバルと認め一目置いている。
しかし、皆遊星の闇の部分を知らない。こともあろうに、遊星の闇を知っているのは一番に信頼し深い絆で結ばれた彼らではなく、途中からチーム5D'sに加わった一介のメカニックであるブルーノだけだったのだ。
「これ、やっぱりWOFのフォルムはいいよね」
「ああ。この曲線……いつ見ても美しい」
「ここのラインとかたまらないよね。僕色に染めてみたい」
「俺は、こいつはこの白こそが似合うと思う。何にも汚されない白……それでこそ気高きWOFだ。しかし、その気持ちもわかる……男としてな」
「おい貴様ら、俺のWOFの前で何をヒソヒソ話している」
「ああ、ジャック。ただのメンテナンスだよ。これから走りにいくの?」
「ああ」
「今日もメンテナンスはバッチリだぞ。いいスピードが出るだろう」
「当然だ、お前たちのメンテナンスならな。では行ってくる」
ジャックはいつものように不適な笑みを見せると、動作テストが終わったばかりのWOFに跨がりシティへと駆け出した。
ああ、可哀想なジャック。自分の相棒が信頼する仲間によって、あらぬ妄想で犯されているとも知らずに。
遊星は機械にしか勃たなかった。
それはいつからのことなのか、何故なのか、遊星自身もわからない。ただ幼い頃からジャンクと共に育ち、機械に触れてきた遊星は気がつけば生身の人間よりもごつごつと硬い質感や冷たい温度、絡み合うコードなどに欲情するようになってしまった。
しかも、男の象徴をその穴に挿れるのではなく自らの尻を犯されることで無上の快感を得るかなりアブノーマルな性癖の持ち主だった。だから遊星の部屋には奇妙な玩具がそこかしこに仕舞ってある。
「僕、WOF触ってて勃っちゃった。トイレで抜いてくる」
「メンテナンスが毎度大変だなブルーノ。……俺もだが」
「君もかい、やっぱりね。遊星、オナホ貸してくれないかい?」
「ああ、なら俺の部屋でやっていくといい。俺も……玩具入れて欲しい」
「仕方ないなあ」
ブルーノは出会ったときから奇妙な友情を感じた。思いきって遊星の人には言えない性癖を打ち明けることができ、彼は理解してくれた。彼もまた、同じ性癖の持ち主だったのだ。
お互いに仲間を得てからは二人でメンテナンスと称してガレージで卑猥な談義を繰り広げ、欲情してしまえば道具で抜きあって性処理を行う。とても歪んだ、しかし固い友情を二人は築いてしまっていたのだ。マイノリティは結束の力をさらに強いものにする。
しかし仲間や自分のDーホイールは時間が経てば愛着が湧き、愛しく思えるものの新たに性欲を刺激するには物足りない存在であった。
色々なデュエリストと会えば様々なDーホイールに出会う。中には刺激的なフォルムのものもあった。だが基本的な形状はどれも同じなのだ。
新たなる刺激が欲しい。そう、マンネリ化していた遊星の前に、その転機は訪れた。
「俺の本当の力を見せてやる……!」
遊星を追って現れた白いフードの男。彼は良からぬ企みでネオドミノシティをカオスへ陥れようとしていた。遊星はそれを阻止するべくデュエルを行うが、上手く事が運ばないことに苛立ったらしい彼は片眼の装甲を紅く光らせると、走るDーホイールから立ち上がった。
「何をするつもりだ……?」
ドクン……ドクン……と遊星の心臓が高鳴る。嫌な予感しかしないのに、何故こんなにも胸が鳴るのだろうか。
そこからは、まるで映画を見ているように景色が過ぎ去った。彼の下半身が変形し、こともあろうにDーホイールと合体したのだ。
どんなに望もうとも、遊星のような生身の人間では果たし得ない、愛しいDーホイールとの結合。目の前の男はそれを遊星に見せつけるようにやってのけたのだ。
この胸に湧き上がる感情は一体何か。男が自分のできない結合を果たした、それに対する嫉妬?それともはたまた別の感情か−――気がつけば興奮から遊星の男根は勃起しており、痛いほどにスラックスを押し上げている。機械じみた眼が宣戦布告と共に遊星を見下すと、その冷たさにぞくりとした。
彼は強敵だった。最大の武器であるシンクロ召喚を封じる手立てを持ち、遊星を追い詰める。
しかし心頭滅却し、新たな境地を手に入れた遊星は遂に彼を破った。勝敗的な意味でも、物理的な意味でも、男は遊星の前に破れ去ったのだ。衝撃でクラッシュし、倒れた彼は根元から切断され、Dーホイールとの結合を解いた。
その時に垣間見えた断面に再び遊星は興奮する。駆け寄ると、その男は起動元と離れエネルギーが途絶えたのか、人間でいう「死体」と同じ様相で横たわっていた。
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