07
クリスマスパーティーも終わり周りの奴らは心境の変化が無自覚で起こっている。そんな事を俺は感じつつこんな事になるなんてつゆ知らず、営業していた。今日は和服で姫たちからは似合っていると褒められるが内心帯が苦しいし動きづらい。さらしをしているが制服を着崩しているためか着物も少しきくづして着ているので少しばれないかとか控え目に動こうとかそんな事を考えていた。そんな中いつも通りいや寧ろそれ以上にうざったい人がいた。
「環様…、なぜそんな濡れた目で私を…?」
環「瑞々しい君の笑顔が僕の心の泉を溢れさせるからさ…。」
「環様…!!」
1『その赤ずきんみたいな質問のやりとりはなに。しかも心の泉なんてどこにあるんだろ。つっこみどころが満載過ぎて困るよ。』
2『ほっとけよ。いつもの事だろうし。それより名前ケーキ持ってきて紅茶もね。ティラミスとロールケーキよろ。』
環「お前たち!!そんなに俺の邪魔をしたいのか!さっきから姫と話すたびにいちゃもんをつけてきてどこぞの双子化してるぞ!嫉妬なのか、俺にかまってほしいという現れか。」
2『話すたんびにつっこまないといけないような台詞を永遠というし動きがオーバーすぎて見たくもないのに視界に入ってくるんで。ほっとけるものならシカトしてるんで。』
1『そうそう。視界に入れたくなくてもあまりの派手さに入るというか。はい、ケーキと紅茶でーす。』
環「そうか、そんなにいい男か!!」
埴「名前ちゃん、一緒にケーキ食べよう。複主2の名前ちゃんはいつもいらないって言うから。そのケーキも皆のだしね。美味しいのに。」
2『えぇ、ハニー先輩名前だけさそってくれればいいですから。モリ先輩、お守りよろしくです。名前がなにかやったら容赦なく叱ってください。』
銛「…あぁ。」
うん、なんか本当にモリ先輩が子供をつれて歩いてるみたいだ。どっちも子供っぽいしな。ケーキを姫たちに配っていたら双子が横にきていた。なんだこいつら。名前といい彼らといい仕事はしなくてもいいのだろうか。今指名を片づけたとこと言うが見ての通り俺は接客中なんだけど。邪魔するな、というオーラは無神経な双子には通用しない。ハニー先輩が苦手なわけ?とまた唐突に変な質問をしてくる。それ気になるか。
2『あー、まぁ。なんか自分よりまじで年上?ってか謎ってか。小さい子が得意じゃないんだよね。年上なんだけどさ。どう接していいのかよくわからないっていうか。』
光「確かに可愛すぎるハニー先輩と複主2の名前はあわなさそうだなぁ。どっちかっていうとモリ先輩と静かに話してそうだし。」
馨「寧ろ鏡夜先輩と売上について話してそうだけど。それに比べて名前はすっごい懐いてるね。ハニー先輩にベタボレ?」
2『あぁ、あの子ロリコンだから。ロリコンってか可愛いもの好き?子供とか可愛い顔とか俺は格好いい系のがいいと思うけど。可愛い系もいいけどロリは嫌だな、ロリは。性格は普通がいい。姫たちは?』
「格好いい方にギャップがあるとまたいいんですわよね!!」
「可愛い方だって愛くるしいですわ。ハニー先輩とかは見た目もそうですが中身も重要ですわよね。」
光「僕たちってどっち系?」
馨「さぁ?」
2『どうみても格好いい系だろ。可愛い系ではないだろ、明らか。主に性格とか。』
「「えー、可愛いでしょ。」」
ぶりっ、っとポーズを決める双子。可愛くないよむしろうざい、とスルーして姫たちにまたねー、と手をふる。次のリストを見ながら席に戻ろうとすれば名前が落ち込んで帰ってきやがったなんなんだ。どうやらケーキを食べていたところ鏡夜先輩に雑用だろ、と怒られたらしい。俺は正論を言ったまでだがと眼鏡をくいっとあげ名前を監視している。どうやら相当怖かったらしいが自業自得だ。そんな話を聞いていると入口が騒がしく目を向ければれんげちゃんが立っていた。そうかもうそんなにこっちにきてたつのかと窓の外を見て思う。季節も瞬く間にすぎる。
2『時はあっという間に過ぎ去るな。俺たちこんなにのんびりしてていいんだろうか。…とりあえず名前、お前さぁ。立場危うしだ。』
1『はい?え、ちょっと!!複主2の名前!意味深な言葉を残してどこへ!!ちょっとなんなんだよ!!』
「意味深な言葉を残して去ってく複主2の名前君も格好いいですわ。名前さんを慰めるところもそっけなくみえてお優しいのね。」
「本当。さっきの窓の外をみつめ考えにふける複主2の名前くんも素敵ですわ。早く写真集とかでないかしら。絶対買いますのに。」
1『…(なんだこれ。というか私慰めてもらった?はっ!そんなことより今はあの意味深な言葉の意味を考えなければ)』
れ「どうしてそんなにバカみたいなの!?まるで頭の軽いナルシストじゃない!!無能!!凡人!!最っっ低!!」
2『環先輩、事実だから仕方ないッスよ。現実を受け止めましょう。』
「「慰めたと思ったらトドメをさしたぁあ!」」
鏡「君は…、」
れ「鏡夜様っ!お会いしたかった…。私だけの王子様!!」
そんな感じで鏡夜先輩に抱きついたれんげちゃんに雑用がお茶を出し皆が一応話を聞く事になった。鏡夜先輩の許嫁で宝積寺れんげと名乗り明日付けで1-Aに転入する事になった。環先輩は拗ねているのはお母さん(鏡夜)がお父さん(環)に隠し事をしてからだと双子がいうのを聞いてなんだか昼ドラみたいで楽しいなと人ごとなので傍観する。
鏡「どうでもいいがその夫婦設定は定着させていくつもりか?大体あそこまで落ち込ませたのは複主2の名前のせいだろ。なんとかしろ。」
2『なんとかー、あれを?めんどくせぇなぁ。んなもんほっとけよ。大体れんげちゃんの言っていた事は的をついてましたよ。』
1『いいからあれがずっと落ち込んでもさらに面倒な事になるだけだから!』
2『まぁ、確かにしれは面倒だな。あー、えっとまぁ元気出してくださいよ。そんなに落ち込まなくてもいいじゃないですかー、いつもの先輩らしくないなぁ。』
環「複主2の名前だって事実だって言ったじゃないか。無能で凡人で最低だとか。」
2『(本当に面倒だなこの人)いや、それは思ってないです。バカみたいで頭の軽いナルシストの部分ですから。』
馨「それ慰めじゃないから。全然フォローになってないかね。」
環「…じゃあ俺は有能でかっこよく最低どころか超最高か?『全然そんな事言ってませんね。ただ否定しただけだから。もうそれでいいです。面倒だし。』そうか!俺はそんなに格好いいのか!」
2『あー、格好いいです。顔、外見は。黙っていればってまさに環先輩のためにあるような言葉だといつも思ってます。』
環「そうか!!そうか!!イケメンか!」
1『複主2の名前の最後の言葉聞こえてないのかな。あきらかに褒めてる要素外見以外ないよ。まぁ、いっか。落ち込んでるよりは邪魔じゃないし。そういえばさっきの立場危うしってどういう意味?』
私、お店の看板娘になるのが夢だったんです、とキラキラした目で言うれんげちゃんにいらないよ、ホスト部だから。パン屋じゃないから。という言葉は全く聞こえてないらしく花嫁修業も兼ねてホスト部のマネージャーになることを高らかに宣言した。だがうちには一応仕事はあまりしてないが雑用がいるのだ。ポジションを取られちゃうぜって事で立場危うしだよ、と説明してやるとがーんと効果音がなった気がした。
1『…やばくね!?』
埴「そうだねえ、れんげちゃんがマネージャーになったら名前ちゃんは只の雑用だしねぇ。」
2『今も雑用ですよハニー先輩。でも、マネージャーなんか2人もいらないし今だって大した仕事してないんだし。』
1『やばい!!どうしよう!!』
2『とりあえずハルヒがお目付け役になったけど気ぬかないで頑張ってはり合えば?鏡夜先輩にとりいってみるとか。』
鏡「もしポジションを取られて雑用をやらなくなった場合の借金返済方法をちゃんと考えておけよ。」
1『あの人に取りいるなんて無理だよ!私頑張るから見張るために近くにいこう。ハルヒー、私もれんげちゃんを見るよ!』
こうしてれんげちゃんVS名前のマネ争奪戦が開催されたがそれより彼女があらゆる面でしゃしゃりでてきて大変だ。お菓子作りには本を読んで参加してなかったが馨に没収され無理やり参加させられた。今度は急にキャラ変換だと言ってそうじてキャラがぬるいと説教を開始。でもこれは面白そうだとニヤリと笑った俺に双子と名前は苦笑いをしほどほどにね、と馨が没収した本を返して笑った。
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