06

クリスマスパーティーでダンスをする事になった複主2の名前達となぜか一緒にダンスのレッスンをする事になったがうちは雑用なんだ!と声を大にして言いたい。こういう時だけ。そりゃ綺麗なドレスをきて踊ってみたい気はするが踊れないし踊らなくてもドレスは着れる。なのでそう反論してみたがあっさり却下だ。そもそも誰と踊るのさ!複主2の名前に助けを求めたら凄く不機嫌な顔で睨まれた。怖い。

2『なに?今俺は忙しいんだから、お前なんかその辺の男と踊っとけ。ってか踊れる様になってから言え。で、馨ここどうやんの。』

馨「口悪いよ。ってか、そんなのわからないのによく桜蘭に入れたね。それと名前が光に泣きつくほどしょげてるから。」

2『俺は英語が苦手なんだよ。(これでもトリップ効果でいい方だし)それに俺は芸術ではいったの。勉強は専門外。で、名前がどうしたって?大した事じゃないだろどうせ。ほっといていいよ。』

どうしたもこうしたも貴方がグサッとくる言葉が胸を突き刺したのですよ。まぁ慣れたが!!光にステップを教わるがわからなくて足が絡む。なんだよこれ。クイック、スローって。真面目にやってる?と眉間にしわを寄せる光には申し訳ないが頑張っているんだよこれでも。ため息つかれても。皆してそんなにピリピリしないでほしい。

2『言っただろ、全然踊れないから。普通のダンスならともかく社交ダンスなんて。まぁ、こういうのってセンスの問題だから何回もやって慣れるしかないし根気強く教える事だね。ハルヒも微妙だしファイト。』

馨「本当に無縁なんだね2人共。ってかそういう複主2の名前はどうなの?それで入学したっていっても僕たちはみてないし社交ダンスは専門外でやってないんでしょ?…あと嫌にでも目に入るんだけどさ。たそがれてんなー、殿。」

光「あんな窓際にモデルポーズして。自分が名前の練習相手になりたかったんだって。ま、僕がなっちゃったんだけど。」

環「ハルヒは身長的に無理だとしても名前は俺とできるだろ!女パートだし、なのになんで光なんだ!!ずるいお父さんの特権は!?」

1『光が休み時間に僕が練習相手になってあげるよ、って言うからじゃあお願いしますみたいな。お父さんの特権なんてあるんですか?』

ほらー、僕隣の席だからと環先輩をからかう光は楽しそうだが巻き込まないでほしい。そんな喧騒の中複主2の名前は勉強を頑張っている。こんな勉強してるの始めてみた。芸術面での入学も大変なんだなぁ。少しくらいはできないと奨学金入学は厳しいだろうしA組から落ちる可能性もある。本人はそれでもいいみたいだがクラスが離れるのはやっぱり嫌だ。頑張れ!

馨「違うよ、そこは過去形じゃなくて過去進行形。ちょっと、投げ出すの早すぎ。これ結構簡単なレベルなんだけど。」

2『もういいよ、英語なんざ。赤点とんなきゃ、俺はダンス頑張るわ。ある程度できてれば後は芸術でカバーする。』

環「複主2の名前、お前は俺と練習してくれるよな!!俺は本当は複主2の名前が優しいと知っているぞ。だからお父さんと踊ってお願いします。」

2『必死すぎて怖いんですけど。俺が女装して女性パートを踊っていいなら構いませんが。許可が下りるんですか?』

鏡「それはそれで面白そうだな。環も複主2の名前の女の姿を見たいんだろ?一石二鳥じゃないか。いい売り上げになる。」

馨「でも複主2の名前本気なの?それって自分でばらしにいくようなもんじゃないの。隠す気もあるか微妙だし。」

2『だって社交ダンスなら女性パートのが絶対楽しそうだし。なんならいっそ2つ覚えるとかどうかな。そしたら姫たちとも踊れるし借金返済もできるだろ。』

1『2つって1つでも無理だって!!楽しいどころかヒールで足は痛いし腰は痛いしなんだけど。』

光「それは名前がヘタだから。大丈夫だって、練習付き合うからさ。ギャラつきで『このやろっ。』嘘嘘。」

馨「複主2の名前女性パートするなら僕と組んでよ。面白そう「待て馨!!それは話の流れからしておかしいだろ!!俺はどうするんだ。」殿はハルヒに頼みなよ。お手をどうぞ。」

ハ「あれ、複主2の名前女性パートやるの?というか勉強はどうしたの。諦め早すぎるよ。」

2『うるさいなぁ、いいんだよ英語なんてさぁ。イタリア語とかやりたいよまったくさ。』

じゃあ最初からね、と馨が複主2の名前に教えるのを横目で一緒に覚えつつ脳内でイメトレかつシュミレーションをする。光が手を出したのでその手を取り距離が縮まる。あー、距離が近いよ。曲が始まり教えてもらったステップを踏むがうまくいかずまた足を踏む。ごめんなさい。やはり頭の中だけではダメみたいだ。これを体にしみこませないと。練習あるのみ。謝って顔をあげれば複主2の名前が見えびっくりする。さっき始めたばかりだというのにほとんど完璧にやり勿論足も踏んでない。

2『お、いいんじゃね?あと2、3回でいけるかな。さっきのステップもう一回教えてくれないか?なに固まってんだよ。意外そうな目で見て失礼なやつらだな。』

馨「なんか数回でほとんど覚え得たよこの子。」

1『なんでよ!!おかしいよ!!うちは足踏みまくっちゃってそのたびに光にデコピンされてデコが痛いってのにっ。数時間前から始めてるうちが馬鹿みたい。やってられないよ!』

光「ね、名前のが先に始めたのにね。僕の足をいつまで踏む気なのかな。」

1『ごめん。いや、複主2の名前がおかしいよ!なんかターンとかめっちゃ綺麗だもん。』

鏡「ダンスで奨学金を手に入れただけあるな。あまり勉強は出来ないけどな。2人をたしてわるといいがそう上手くはいかないな。」

環「もうダンスはいい!誰も相手になってくれないしな。そんな事より皆の衆!!珠洲島氏と春日姫の確執について言及せよ!そっちに力を注ぐぞ俺は。」

1『珠洲島って?』

光「影が薄い。」

馨「気が弱い。」

鏡「つまり地味だ。」

男には容赦ないね。写真を見してもらう。別によくない?という複主2の名前に同意。うん、別に普通で優しい。地味が一番だよね。2人はそういうのが好きなの?とからかう双子にそういう訳ではないと否定する。可もなく不可もなくって奴だ。うちはベタなのが好きだ。例えば届かない本を取ったりとか、ああいうのかっこいいと思うんだが。いいじゃんか夢見たって。

2『だってよ。俺はわからないけど、やってあげたら光くん。』

光「なんで僕が…、にやにやすんな!」

馨「複主2の名前、あんまり光をいじめないでよね。」

2『ククっ、ごめん、ごめん。あれ、もう解散?ハルヒも帰ったのか早いな。今日なんかの特売だったのかな?』

鏡「あ、そうだ。お前たち珠洲島くんを呼び出す手紙一緒に作らないか?」

【やりまーす!!】

光「ディープインパクトのごとく、っと、」

1『周りにハート書きまくろうよ。もっとぶりっこっぽくさ。』

馨「ノアの箱船とかは?」

鏡「いいんじゃないか?」

光「あ、鏡夜先輩。僕たちアレの作業してくるから後よろしくね。ちゃんとダンス練習していてよね。」

鏡「あぁ、任せたぞ。」

そそくさとどこかへいく2人がきになり鏡夜先輩にアレってなにか聞くがすぐわかるとはぐらかされた。なんかあったか?気になる。でも後日わかるならいいかと思いきや準備はあっという間に進みクリスマスパーティー当日となったわけであります!!光が選んでくれたドレスは新作らしくとてもかわいらしい。きっと高いので値段は聞けないが。

埴「あー、名前ちゃん可愛いねー。あれ、なんで複主2の名前ちゃんはドレスじゃないの?女性パート踊るんだよね?」

2『ダンスは後だから今はいいかなって。とりあえず最初はホストとして接客して姫たちの相手をしようかなと。』

「「はーい、お嬢様方カード勝負はいかがー?」」

1『確かゲームでポイントが貰えて上位の人がラストダンスを踊る権利と環先輩からのキスだよね。環先輩からキスほしい?姫たちは嬉しそうだけど。』

2『いや、全く。名前もせっかくだから参加したらいいじゃん。雑用にも参加する権利はある。ケータリングとかあって暇だし。』

光「おーい、3人ともテンション低いぞ。ハルヒと複主2の名前はわかるけどさ名前はもっと楽しむかと思ってたのにー。」

鏡「せっかくだし料理位食べておいたらどうだ?」

2『そうだよ、ハルヒ。ご馳走だよ。食べ放題だと思って好きなだけ食べなよ。』

ハ「ご馳走…、大トロとか…?」

大トロって、そこはフォアグラとかキャビアだろ。誰か!!大至急ここに大トロを!と騒がれてしまっているハルヒ。あー、可哀想に。ケーキと綺麗に均等に盛りつけられた皿を複主2の名前が渡してくる。くれるというのか。せっかくだから食べろよ、という彼女(今は彼)はスーツが凄く似合っている。本当に男の子だったらよかったのにね。そう口にすればしばくぞ、と言われた。複主2の名前って学校の番長になれるよ、絶対。それが顔にでたのかお前は雑用だから働けとケーキを奪われた、いじわるだー。

「複主2の名前くんはカードゲームやりませんの?なんだかお強そうですわ。」

2『強いかどうかはわからないけど姫が1位をとって環先輩とキスすんのもなんだか癪に触るな。面白そうだし、俺もやるよ。おい名前飲み物。あー、姫たちのもね。』

1『はーい…、只今。(ケータリング使え、自分でとってくれ)』

「得意でしたら教えて頂きたいですわ。今日のスーツ姿も格好いいですわ。是非あとで踊ってください!!」

2『ありがとう、皆も可愛いね。皆とちゃんと踊るけどそれだけじゃ足りないかも。今夜は俺にリードされてみる?』

【キャー!】

「名前さんも可愛いですわ。飲み物もありがとうございますわ。そういえば光くんがスタイリストをやってくださったとお聞きしましたわ。羨ましいですわー。」

「ええ。でも本当に素敵ですわ。名前さんもパーティー楽しんでくださいね。」

1『皆っ、ありがとう!(私雑用がんばるわ)その優しさをあの辺の人たちに分けてほしいよ。』

光「その辺って僕らの事?酷いなぁ。誰がその可愛い姿にしてやったと思ってんだか。そんなことよりさ名前。ゲームで勝ってさラストダンス、僕と踊ってよ。」

馨「じゃあ複主2の名前は僕とね。だから勝ってね。ほらカード配るから座って座って。」

1『簡単に言わないでよ!ポーカーとかブラックジャックとか意味分からないし。それにうちらが踊ったら姫たちが可哀想だよ。』

2『了解、まかせやがれ。』

「女装姿のダンスが見れるならアリですわ。」

えぇ!?アリなのか。いや、うちカードゲームとか絶対無理なんだけど。なにOKしちゃってるんですか。おどおどするうちの横で馨が複主2の名前にケーキをねだってあーんさせている。なんでいちゃついてんだお前ら。勿論複主2の名前はなんとも思ってないので無表情だが。それに色めき立つ姫たちを眺めていたら僕にはしてくれないの、と光が私の耳元で囁く。ひ、光くん。なんだか顔が近くありません!?馨がやったからって対抗しなくていいんだよ。私は奴らのように平然とできない。

2『お、ロイヤルストレートフラッシュ。俺の勝ちだね、もう一回やる?これでこの賭け金は俺の物だよね。』

馨「複主2の名前、このカードが揃うってあり得ないでしょ。しかも知らぬ間にさっきからなんだか凄い勝ってるし。いかさまでもしてるんじゃないの。」

1『複主2の名前凄ーい。いいカードばかりだし大きく賭けてるから勝ったら凄い倍率で返ってくるもんね。実際のお金じゃなくてよかったけどこれ1位間違いないね。』

2『まぁ、その辺は後で計算するとして。そろそろ時間じゃね?よし!控え室へいくか。』

馨「そうだね、ところであれってやっぱりいかさまだったりするの?あんな勝ち方どう考えてもあり得ないし。」

2『当たり前だろ。2人がディーラーでよかったよ。じゃないとばれてるかも。俺の買った分を名前にあげるから多分光とラストダンス踊れるんじゃないかな?』

1『ありがとう。ぼろくそにまけたけどこのさい気にしない事にする。』

控室につくとさっそく双子がハルヒをドレスアップさせた。懐かしのロングヘアーのハルヒは相変わらず可愛い。優雅にシャンパン(多分ノンアル)を飲んでいた複主2の名前も馨に説得されめんどくさそうにドレスを着替えに行った。やりたい、と言ったの自分なのに大変だな馨も。その間に光に化粧を直してもらう。複主2の名前が髪おろすのもスカートも久しぶりにみるしましてやドレスだ。家では女の子だけど部屋着だし、気になる写真撮ろう。

2『馨ー、これスリット入れすぎじゃないかな。というかこれ着方あってるよね。男装がなれるとこういうのって動きづらいや。』

馨「着替えんのは…や、」

光「へぇ、髪おろすと印象違うね。ちょっと名前目瞑っててよ。目にはいるよ。」

1『痛いなそれ、でもうちもみたい!!はやくー。さらっとしかみれてないけど凄く似合ってるよ!』

2『でもやっぱりスーツでいよっかな。なんだか違和感だし、最近男装だったから嫌だ。』

1『えぇ!!綺麗だよ。胸とかばれないか少しうら、じゃなくて心配だけど。(馨固まってるけど複主2の名前に惚れたとか?)』

2『(いやただ女姿にびっくりしてるだけだろ。それなら光はずっと名前の事見てたよ。)』

嘘っ!!気づかなかった。メイクをしてくれてる光を見上げればフィッと顔をそらされた。なんだんだこの野郎。照れてるのか、そうだと思いたい。馨が複主2の名前の髪を巻き終わったところで2人に見せたいものがあると手を引かれていく。どうやら2人して準備していたアレらしい。ヒールは歩きにくいけど光の手は暖くてドキドキする。あとちょっと、とパソコンをひらきなにかを打っている。画面にはツリーが映っている。2人のカウントダウンが終わってキーを叩けばパア!!とクリスマスツリーが光る。丁度真ん中でそれが見え綺麗、と複主2の名前とハモる。下で春日崎さんがみえうまくいった事とほっとする。

馨「ここが一番綺麗に見えるんだ。下だと人とかがいるし先に言ったらつまらないと思ったけど、」

光「2人に見せてあげようと思ってさ。喜んでもらえた?サプライズってことで。」

1『うん、ありがとう。凄い!!ね、複主2の名前!』

2『そうだね。あ、ラストダンス。せっかくなら綺麗な所で踊りたいしドレスもきたし下に行こう。』

馨「僕を選んでくれる?」

2『もちろん。他に誰がいるの。』

光「名前踊っていただけますか?」

1『こちらこそ。…足踏んだらごめんね。頑張るけどさ、うん。』

光「まだ覚えてないわけ…。まぁ、僕がリードしてあげるからほら行くよ!」

2『あーあ、ヒールでひっぱったらこけるって。元気でいいねあの2人。なんだか仲睦まじいけど光って名前が好きかな。どう思う?』

馨「微妙かな。まぁ、他の子よりは仲いいかもね。僕たちも早く行こうか。曲が終わっちゃうし。」

そんな会話をしているなんてしらなくて練習より上手に踊れたし足も踏まなくてほっとして綺麗なツリーの下で素敵なドレスで踊れてしかもイケメンがうちをリードしてるなんて夢のようだ。複主2の名前の女装(女だけど)に姫たちはまた歓声をあげしかも馨と完璧なダンスをおどってさらに盛り上げていた。とりあえず凄く楽しい。Xmasパーティーは最高だ!!



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