君アラモード

好きな色は寒色系の大人しい色。でも最近は暑くなってきたからブルーや黄色とかになって爽やかな色も洋服にとりいれていたり。休憩中は種島さんとお喋りして2人でお菓子を食べたりしている。最後に必ず口直しにガムを食べるけどガムが切れてるとちょっと落ち込む。それが捨てられた子犬の様で凄く可愛くて好きだったり。

「いじめたくなっちゃうよね。」

「それ笑顔で言うことじゃないですよ!?」

「本当に気持ち悪いなお前。名前に同情するわ。あいつに優しくしてやろ。」

「ちょっと佐藤君がお前に好きなやついないのか、っていうから話したのに自分も狙う気!?轟さんはどうするのさ!」

「同情に決まってんだろ。お前が俺のことばっかり首をつっこむから同じ思いをさせてやろうと思ったんだが、名前が可哀想だからやめとく。」

「名前さんって不幸体質ですよね。相馬さんにやたら悪意的に絡まれてると思ったら好きだったんですね。可哀想に。」

「なんで可哀想なのさ!しかも悪意的ってなに小鳥遊くん!」

酷いよ皆!俺は好きだけど振られたりしたらもう立ち直れないからまずは好きなタイプとか好きなこととか調べてからアタックしようと。そりゃ、ちょっと周りを操作して俺がいい人に見えるようにしたりしてるけど、とここまで言ったところで佐藤君がキッチンへ行ってしまう。ちょっと!

『なんですかいきなり佐藤さん。』

「名前、お前は騙されている。相馬は人としてどうかしている。やめておけ。心配しているんだ。」

「ちょっと佐藤君!?余計なこと言わないでよ!いい感じに今イメージアップを図っているんだからさ!」

『相馬さんは性格悪いのなんて知っていますよ。今更なんですか。』

「それもひどくない!?ああ、もう俺完全に落ち込んだ。もう仕事できない。佐藤君と名前ちゃんのせいだからね。めんどくさい、っていう目で見ないで!キスしてくれないとぐはっ!」

佐藤君が蹴り飛ばして床に潰れる。もう駄目痛い死にたい。ふわりと頭に優しい感触がして上を見上げる。名前ちゃんが優しく頭をなでてくれた。バイト終わったらご飯くらい奢らせてやってもいいですよ、と照れて顔で言う。この子はまじで可愛いんですが奢らせるんだ。思わず抱きついたら佐藤君より強い蹴りが入ってまた冷たい床に潰れてのだった。

(名前ちゃんって落ち込んでる人に弱いんだよねー。ご飯何処行く?)
(まさかすべて計算!?)



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