ぼやけた世界
メガネが嫌いだ。
何か頭痛くなるし、ダサいし。
だから僕は、コンタクトをつけていた。
「悠貴君、」
「‥‥‥ん‥‥‥‥‥‥新八君‥‥‥?」
「はい。おはようございます。」
「朝‥‥‥?」
「はい。すいません、一番寝起きいいの、悠貴君しか居なくて。神楽ちゃんお願いできますか?」
「‥‥‥あ、うん‥‥‥‥。」
毎朝新八君は僕から起こす。
その理由は、先ほど彼が言った通り。
そして僕が神楽ちゃんを起こして、新八君が銀さんを起こすのも、朝の日課だ。
「神楽ちゃん、神楽ちゃん。起きて。新八君が来たよ。」
「ん"ー‥‥‥うっさいアル‥‥‥。」
「‥‥‥神楽ちゃん、今日は日曜日だよ。だから一緒に‥‥「悠貴っ!!」‥‥‥‥‥‥‥‥おはよう、神楽ちゃん。」
ギュッ‥‥
「悠貴は今日もいい臭いアル。やっぱ女の子ネ。」
「神楽ちゃん、僕は男だよ。」
「違うアル!!悠貴は優しくて、日曜日には一緒に酢昆布買いに出かけてくれる、可愛い女の子アル!!」
「や、あの違うよ。僕は‥‥「そうだぞ神楽。確かに悠貴は声も高めだし、小さくて可愛くて俺もいつか襲わないか心配だけど、コイツはれっきとした男。手出すなよ。」
「いや、神楽ちゃんが手出してもどうにもなりませんけど、あんたが手出したら犯罪ですよ。」
「いやぁ、今日も可愛いねぇ悠貴。」
「銀さんおはよう。」
「うわ、可愛い。今の目覚ましにしたいわ。これから毎朝新八じゃなくて悠貴に起こしてもらいた‥‥「それが危険だから僕が起こしてるんでしょうがぁぁぁ!!!!!」‥‥‥ちっ。」
「あ、あの‥‥‥新八君。朝ご飯、手伝うから台所行こうよ。」
「あ、はい。」
「新八ぃ!てめぇ悠貴に何かし‥‥「するわけないでしょう!!!!」
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