当たり前だが、野外でキミを抱くのは初めてで、俺の心は異常なまでの興奮を覚えていた。
暗い闇の中に浮かび上がる裸身は、いつも以上の艶かしさを纏い俺を誘っているように見える。
大した事はしていないのに、もう既に荒い呼吸。
そうやって俺を狂わせるんだ、キミはいつも。
そして、我慢の出来ない俺の唇は、砂の付いた身体を滑り、下へ下へと降りていく。


「はっ! あ、うんっ……。り、リアぁ……。」
「ん? 何だ?」
「そんな……、あ、焦らさ、ない、で……。あっ!」
「焦らしてなどいないぞ。いつもと同じだが?」
「嘘っ! あ、焦らしてる……、クセにぃ……。あ、んんっ!」


星空の下、砂の上、波音を聞きながら。
初めての体験に興奮しているのは、俺だけではないのだな。
待ちきれない様子で唇を噛んだキミは、自分の右手でその目を隠す。
野外で堂々とこんな事をしている自分に、罪悪感でも感じているのだろうか?
それとも、あの星達に見られている事が恥ずかしいのか?


「どうする、アリナー? これから、どうして欲しい?」
「はぁ、んっ……。どうしてって、そんな……。あ、ああっ!」
「言えないのか? 止めるか、ここで?」
「や! 駄目っ! お願い、全部、ちゃんと、してっ! あ、アイオリアが欲しい! 私の奥まで、リアがっ!」
「分かった。仰せのままに……。」


予想以上に切羽詰ったキミを目の当たりにして、ゴクリと喉が鳴った。
潤んだ瞳で俺を見上げ、必死に首に手を回して引き寄せる弱々しい力。
何もかもが俺を乱し、理性さえ奪う。
あの星よりもずっとキミは魅力的だ、グラリと強い目眩を覚える程に。


「あ、あああ! あっ、ああー!」
「アリナー、アリナーっ!」


俺達は二人共に理性をかなぐり捨てていた。
こんなに大きな声を上げるキミは初めてだった。
こんなに感じているキミの姿を見るのも初めてだった。
何もかもが、目に映るキミの全てが、俺の熱情を煽り、内に燃える激しさを増幅させる。


「くっ、アリナーっ!」
「あっあっ……、駄目っ! も、もう……、リア、あ、ああぁぁ!」


俺とキミと、求め合って、導き合って。
獣みたいに奔放な声を闇に響かせ、壊れそうな程に互いの身体を揺すり合う。
砂に塗れた身体を強く抱き締め合い、同時に迎えた絶頂の時。
全身に残る余韻を纏い、キミから離れた身体を砂に横たえれば、熱に霞んだ視界には眩い星達がキラキラと瞬いていた。



星空のベッドでゆらりゆらゆら



「アイオリア……。」
「ん? 何だ、アリナー?」
「もしかして、『コレ』が目当てで、ココに連れてきたの?」
「夜の海が見たいと言ったのは、アリナーだろう。」
「そうだけど!で も、これは予想してないって言うか……、ねぇ?」


そうは言いつつ、俺に寄り添うキミの足が、俺の足をそっと擦る。
そうか、そうなんだな……。


「珍しいな、おねだりなんて。二回戦か?」
「え? やだっ、違っ! あ、ああっ……、リアっ!」


何度も何度でも、キミが欲しくなる。
零れ落ちそうな星空の下、そんな情熱に浮かされた夜。



‐end‐





某Tさんお勧めのリアの歌を聞き、そのために耳が孕み、そして、素敵な萌えネタを頂いた結果。
それらが全てミックスされて、素敵にERO暴走なリアが書き上がりました(苦笑)
結論=混ぜるな危険って事ですね、そうですねw
しかし、久し振りの正●位です、リアはバリエーション豊かなので^^
そして激しさは五割増しです、ベッド壊す心配がありませんから、砂浜ですので(爆)
こんなERO夢が生誕記念夢でゴメンなさい、リア。

そして、ネタを提供して下さいましたRさま。
ERO暴走が酷くてスミマセン&有難う御座いました!

2009.08.16



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